NTTコミュニケーションズは、「Active Multi-access SIM」の商用提供を開始した。1枚のSIMだけで自律的にIoT端末の接続先回線が切り替えられ、回線の故障に備えたャリア冗長化を可能にする。
NTTコミュニケーションズは2024年1月31日、「Active Multi-access SIM」の商用提供を開始した。IoT(モノのインターネット)端末側に通信の監視や切り替え機能がなくても、1枚のSIMだけで自律的に接続先回線が切り替えられ、回線の故障に備えたキャリア冗長化を可能にする。
回線が故障すると自動で検知して、メインキャリアからサブキャリアへのキャリアを切り替え、一定時間後には自動的に切り戻すプログラムをSIM内に搭載。ETSI/3GPPで標準化した仕組みを採用しているため、幅広いIoT端末で利用できる。
同社がメインキャリア、サブキャリアともに提供し、サブキャリアを別に契約する場合に比べて手間がかからず安価に利用できる。また、データ使用量に応じた多様なプランを提供し、SIMのライフサイクル管理にも対応する。SIMの発注、開通、休止、廃止といった管理作業はWebから行える。
同サービスにより、「Smart Data Platform」を用いたデータ利活用基盤の構築などで可用性の高い回線を利用できるようになる。IoT事業者向けには、エンドユーザーとの契約管理や、ポータルにおけるユーザー権限の管理機能を用意している。
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