Edgecross対応の軸受診断エッジアプリ、生産設備などの予知保全に貢献第8回 スマート工場EXPO

NTNは「第8回 スマート工場EXPO」において、新たに発売した軸受診断エッジアプリケーションによるデモンストレーションを披露した。

» 2024年01月25日 08時30分 公開
[長沢正博MONOist]

 NTNは「第8回 スマート工場EXPO」(2024年1月24〜26日、東京ビッグサイト)において、新たに発売した軸受診断エッジアプリケーションによるデモンストレーションを披露した。

軸受の状態を4段階で診断、軸受情報などの詳細設定は不要

振動センサーを通して情報を収集する。左側の軸受は正常だが、右側の軸受には傷が付けてある[クリックで拡大]

 NTNが2024年1月に発売した「Bearing Inspector for Edgecross」は、産業用IoT(モノのインタビュー)プラットフォーム「Edgecross」に対応したソフトウェアだ。軸受近傍に設置された振動センサーからデータを収集し、軸受の状態を「正常」「初期」「注意」「警告」の4段階で迅速に診断する。

 最初に正常な状態のデータを数秒間取得すればよく、軸受情報や設備の運転情報などの詳細な設定は不要で、インターネットに接続する必要ない。NTN以外の軸受の診断も可能だ。

 同社の試験結果では軸受の診断結果を3〜10秒ごとに更新でき、わずかな時間に現れる変化も捉えることができる。センサーからの診断結果は最大16カ所まで同時に確認することが可能だ。

Bearing Inspector for Edgecrossの診断画面。傷が付いている軸受(CH2)は「警告」が出ている[クリックで拡大]

 省人化や生産性向上を目的とする生産現場のIoT化に伴い、生産設備の予知保全へのニーズが高まっている。生産現場側でリアルタイムにデータの収集、分析からフィードバックまでを行うエッジコンピューティングは、その処理スピードや優れた応答性により、生産現場のニーズに対応するソリューションとして注目を集めている。

 NTNでは2021年にBearing Inspector for Edgecrossを開発し、販売に向けた準備を進めてきた。体験版の提供を通じて出た要望をもとに運転や停止、回転速度など設備の稼働状況を収集し、設備が安定している稼働条件で診断ができる仕様に改良することで、稼働状況が変化する場合でも、より精度良く診断することが可能となった。

 Edgecrossは大手FA、IT企業が加盟するEdgecrossコンソーシアムによって開発された、エッジコンピューティング領域を軸としたソフトウェアプラットフォームだ。Bearing Inspector for EdgecrossもEdgecrossマーケットプレースより購入できる。

Bearing Inspector for Edgecrossの概要とシステム構成。会場では無線式の振動センサーを使用[クリックで拡大]出所:NTN

 NTNは、新たな事業領域の1つとしてサービス、ソリューション分野の取り組みを進めており、多数の実績を誇る大型風力発電装置向けの状態監視サービス「Wind Doctor」や、高度な状態監視が可能なセンサー内蔵転がり軸受「しゃべる軸受」なども提供してきた。

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