GEヘルスケア・ジャパンは、医師を対象とした「ポケットエコー利用実態調査」の結果を公表した。ポケットエコーについて、臨床現場における有用性の他、医療経済への貢献を示唆する結果も得られている。
GEヘルスケア・ジャパンは2023年12月13日、医師を対象とした「ポケットエコー利用実態調査」の結果を公表した。ポケットエコーについて、臨床現場における有用性の他、医療の効率化や時間短縮など、医療経済への貢献も示唆する結果が得られている。
調査は同年11月13〜26日にかけて、同社のプライマリーケアに登録している医師を対象に実施された。
その結果、ポケットエコーを所有する医師184人のうち94.6%が、ポケットエコーの有用性を感じていると回答した。具体的には、施設全体の診察時間短縮に貢献していると回答した医師が44.6%、個々の患者の診察時間短縮に貢献していると回答した医師が41.%だった。
また、ポケットエコーを所有する在宅診療医師56人のうち37.5%が、ポケットエコーの利用で再入院を防いだ経験があると回答した。再入院を防止した件数は、平均で年間約5.4件だった。
さらに、ポケットエコーを所有する医師全体では約7割、ポケットエコーを所有する在宅診療医師では8割以上が、ポケットエコーの利用により、早期発見および迅速な治療計画に成功した事例があると回答した。
ポケットエコーが、早めの対応や、不必要な投薬および救急搬送を減らす可能性があるという声もあり、医師や患者の負担軽減に加え、医療負担の軽減に貢献している可能性が示される結果となった。
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