デジタルコックピットのクラウドネイティブ車載ソフト開発環境をAWSで提供車載ソフトウェア

パナソニックASアメリカのクラウドネイティブ車載ソフトウェア開発環境「Virtual SkipGen」が、AWSマーケットプレースで利用可能になった。ハードウェアとソフトウェアをそれぞれ独立して開発できる。

» 2023年12月18日 14時00分 公開
[MONOist]

 パナソニックASアメリカは2023年11月28日(現地時間)、クラウドネイティブ車載ソフトウェア開発環境「Virtual SkipGen(vSkipGen)」が、AWS(Amazon Web Services)マーケットプレースで利用可能になったと発表した。

AWSマーケットプレースで販売されている「vSkipGen」 AWSマーケットプレースで販売されている「vSkipGen」[クリックでWebサイトへ移動]

 vSkipGenは、同社のコネクテッドデジタルコックピットソリューション「SkipGen 3.0」をAWS上で利用できるようにしたもので、車載ハードウェアなしでソフトウェアを開発できる。

 従来のワークフローでは、ハードウェアを開発した後にソフトウェア開発を始めていたが、AWSに対応したことで、開発者と車両およびシステム検証チームが並行して作業できる「Shift-Left」が可能になる。ハードウェアとソフトウェアを分離してそれぞれ独立して開発できるため、市場投入までの時間を短縮し、ソフトウェアの品質向上につながる。

 vSkipGenは、仮想デバイスインタフェースVirtIOで仮想化し、インフォテインメント用のAndroid Automotiveと、車両クラスタードメイン用のAutomotive Grade Linuxをサポートする。コックピットシステムの開発に必要な自動車周辺機器とセンサーシミュレーションもサポートしており、クラウドサーバの計算能力を利用したマルチメディア、グラフィック、オーディオ、ディスプレイレンダリングのためのハードウェアアクセラレーションを提供する。

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