サトーは、二次元バーコードと位置測位技術を活用し、物流拠点におけるトラックドライバーの待ち時間を短縮するシステムを開発した。ドライバーの長時間労働の要因となる待機時間の削減に寄与する。
サトーは2023年10月26日、二次元バーコードと位置測位技術を活用して、物流拠点におけるドライバーの待ち時間を短縮するシステムを開発したと発表した。
同システムは、ID情報を記録した二次元バーコードをトラックに貼り付け、入退場時にスキャナーの前を通過することで受け付けを行う。これにより、ドライバーがトラックから降りて手書きで記入していた受付作業が不要になる。
同システムを三星金属工業に導入したところ、ドライバーの待機時間を年間約1000時間削減することに成功したという。
物流拠点に入場したドライバーには、位置情報を取得するタグが配布される。タグとID情報をひも付けることで、どのトラックがどのバースを利用しているかなどの情報がリアルタイムで可視化される。
例えば、長時間滞在している車両を作業員に通知してその理由を確認し、必要に応じて迅速に対処するといったことが可能になる。また、滞在時間を分析することで、レイアウトや運用の改善に生かせる他、来場車両の分散化や予約管理につなげることもできる。
2024年4月からのドライバーの労働時間規制により、物流業界は人手不足が深刻化し、輸送量の減少が懸念される「物流2024年問題」への対応が急務となっている。同システムは、トラックドライバーの長時間労働の要因となる待機時間の削減に寄与する。
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