いすゞ自動車とホンダは「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」において、大型トラックタイプの燃料電池車(FCV)を披露する。
いすゞ自動車とホンダは2023年10月17日、「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー、旧東京モーターショー)」(プレスデー:10月25日〜26日、一般公開日:10月28日〜11月5日、東京ビッグサイト)において、大型トラックタイプの燃料電池車(FCV)を披露すると発表した。両社で共同研究している「GIGA FUEL CELL(ギガ フューエルセル)」を初めて一般公開する。
両社は2020年1月に大型トラックのFCVの共同研究契約を締結。大型トラックでの燃料電池システムの適合性や、車両制御など基礎技術の基盤構築を進めている。2023年度中にモニター車両を使った公道実証実験を開始する予定だ。また、2027年をめどに共同研究の成果を生かした量産車両を市場導入する。
今回公開する車両は、都市間輸送の代表的な車型である「低床4軸8×4」を採用。1回の水素充填での走行距離は800km以上を確保した。災害時を想定した外部給電機能も備える。
ホンダは燃料電池システムを商用車や定置用電源、建設機械などに活用し、2020年代半ばに年間2000基の燃料電池システムの販売を目指す。2030年に同6万基、2030年代後半に同数十万基レベルを目指す。
これまでコストが課題となってきたが、GM(General Motors)との共同開発で従来比3分の1のコスト低減、従来比2倍の耐久性を達成する。共同開発した新型の燃料電池システムの生産は2023年中に開始する予定だ。さらに耐久性を2倍に、コストを半分にする要素研究も進めている。
 燃料電池を2030年に6万基、本格普及に向けたホンダのロードマップ
燃料電池を2030年に6万基、本格普及に向けたホンダのロードマップ 燃料電池車は2030年から拡販フェーズ、水素エンジンは直噴がベター?
燃料電池車は2030年から拡販フェーズ、水素エンジンは直噴がベター? トヨタと三菱重工が月面探査で協力、走行技術から再生型燃料電池まで
トヨタと三菱重工が月面探査で協力、走行技術から再生型燃料電池まで 手に乗るサイズの燃料電池を開発中、小型モビリティの電源も視野
手に乗るサイズの燃料電池を開発中、小型モビリティの電源も視野 災害時に給電する電動車、どこに何台派遣? トヨタがマッチング
災害時に給電する電動車、どこに何台派遣? トヨタがマッチング 水素を手軽なエネルギーに、トヨタがポータブルカートリッジと周辺機器を開発中
水素を手軽なエネルギーに、トヨタがポータブルカートリッジと周辺機器を開発中Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
モビリティの記事ランキング
コーナーリンク