リコーが作業検査カメラの判定精度を向上、レンズ交換式で多様な現場に対応FAニュース

リコーインダストリアルソリューションズは、判定精度が向上した作業検査カメラ「RICOH SC-20」を発表した。画像認識技術を搭載し、手作業工程が適正かをリアルタイムでチェックして、作業結果を一括検査できる。

» 2023年06月30日 13時00分 公開
[MONOist]

 リコーインダストリアルソリューションズは2023年6月19日、判定精度が向上した作業検査カメラ「RICOH SC-20」を発表した。「RICOH SC-10A」の後継機として、同年7月3日に発売する。

作業検査カメラ「RICOH SC-20」 作業検査カメラ「RICOH SC-20」[クリックで拡大] 出所:リコーインダストリアルソリューションズ

 画像認識技術を搭載し、手作業工程が適正かをリアルタイムでチェックして、作業結果を一括検査できる。PC不要の高い操作性を前機種から継承しつつ、センサー画素数を約100万画素から約800万画素へと高画質化することで、判定精度が向上した。

 カメラに取り込んだ作業指示書を表示しながら作業ができる。手順を間違えると次の作業指示を表示しないため、確実な作業が可能になる。

 画像による作業結果の一括検査では、高画質化に加え、チェックポイントを従来の9から20カ所へ増やした。これにより、従来は難しかった、小さな部品の取り付け状況チェックが可能になったほか、形状や色、質感のマッチング判定による不織布やスポンジなどの有り無し検査もできる。交換可能な5種類のCマウントレンズにより、広範な撮影距離とワークサイズに対応する。

 モニターとキーボード、マウスをつなげるだけで使用でき、簡単に作業検査を設定可能なソフトウェアを内蔵する。検査結果画像を作業ログとともに保管することで、トレーサビリティを確保できる。作業ログは、カメラ本体の専用ビューアーで閲覧可能だ。

 外部機器とは無線LAN、USB、Bluetooth、外部I/O端子を介して連携可能。外部I/O端子は、従来機よりも送受信の通信本数を増やした。また、バーコードやOCR読み取りなどの有償オプション機能も提供する。

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