次に、meviyの開発を加速する戦略的子会社として、meviyの開発エンジニア精鋭部隊がミスミグループ本社からスピンアウトして設立されたDTダイナミクス 代表取締役社長の道廣隆志氏が「進化の鍵『価値提供加速の仕掛け』」について説明した。
DTダイナミクスは「テクノロジーで時を操る」をミッションに掲げており、meviyのグローバル展開に向けた開発の加速、技術的選択肢の拡大、成長をサポートする環境、グローバル開発体制の構築を実現するテックカンパニーとして位置付けられている。
例えば、グローバル展開に向けた開発の加速に関して、道廣氏は「DTダイナミクスには社会課題解決型の優秀なエンジニアが多数在籍しており、そうしたエンジニアを継続的に獲得している。また、開発チームを最小単位に分割し、スクラム開発を実施している。これにより、顧客課題解決数がmeviyの開発初期に比べて約3倍となり、生産性が大幅に向上している」という。また、技術的選択肢の拡大についても「新言語や新しいクラウドサービス、CADカーネルの調査など、各種技術を積極的に検証し、導入可能な技術の選択肢を常に増やしている」と道廣氏は述べる。
そして、AI活用の加速とオープンイノベーションによって、meviyの顧客時間価値のさらなる飛躍につなげるmeviy Labでジェネラルマネージャーを務める芝田篤史氏が「進化の鍵『AI徹底活用』」について紹介。オープンイノベーションの取り組みとして、米国カーネギーメロン大学との共同研究の事例について触れた他、2D図面を対象としたAI活用のコンセプトを具現化した新サービス「meviy 2D」を2023年6月1日から提供開始したことを明かした。
最後に、再び登壇した吉田氏は、meviyのAIによるレコメンドや製作可否判定が設計力の向上に役立っており、加工を学ぶための人材育成ツールとして教育現場などで活用されていることについて触れると同時に、日本のモノづくり産業の未来を担う人材育成に貢献するための新しい取り組みとして、学校法人(教育機関)を対象とした特別支援プログラム「meviy for Education」の提供を発表した。
meviy for Educationの応募期間は2023年6月2日〜7月31日で、応募対象は大学、大学院、短期大学、専門学校、高等専門学校、高等学校のいずれかに所属し、学校に所属する管理者が存在する団体となる。選考基準をクリアした団体(50校)に対して、2023年9月1日〜2024年8月31日の1年間、1校に付き10万円までmeviyを無償で利用できる権利を提供する。併せて、製造業で働く楽しさに触れられる出張授業や特別講座の開催なども予定している。詳しくは、公式Webサイトの情報をご確認いただきたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.