ミスミグループ本社は、オンライン機械部品調達サービス「meviy」のグローバル展開の加速を視野に、ユーザーインタフェースを2022年4月から刷新した。初めての利用者でも直感的に操作できるよう一覧性を高めるとともに、見積もり/発注までのステップの見直しを図った。
ミスミグループ本社は2022年4月13日、同社のオンライン機械部品調達サービス「meviy」のユーザーインタフェース(以下、UI)を、同年4月から刷新したことを発表した。
初めての利用者でも直感的に操作できるよう一覧性を高めるとともに、見積もり/発注までのステップの見直しを図った。併せて、複数部品の加工や数量も画面遷移なくシームレスに設定可能とすることで、3Dデータのアップロードから発注完了までの作業時間を従来の3分の1に削減し、利便性を大幅に向上させた。
具体的には、3Dビュワーの操作性向上を図った。3Dビュワー上での複数部品の表示切り替えや、切削プレート/板金部品の加工方法が選べる新機能「Multi FR」を搭載した。
さらに、マイページの一覧性を向上させることで、部品リストを見ながら発注数量や加工方法の選択が可能となった。
発注までの画面遷移に関しては、条件設定から注文までのステップを減らすことで、発注完了までの作業プロセスを従来と比較して3分の1に削減した。
今回のUIの刷新は、将来的なmeviyのグローバル展開の加速を視野に入れたもので、開発時には同社の海外現地法人と連携し、現地でのユーザーテストの結果を受けながら顧客体験を追求していったという。
特に欧州では3D CADによる設計が主流であり、日本以上に3Dデータの活用が進んでいる。また、法的規制により日本よりも労働時間が短いため、高い生産性が常に求められる状況にある。こうした欧州の市場背景は、2D図面を必要とせず、3Dデータのみですぐに見積もり/発注が可能なmeviyとの親和性が高いため、同社は2022年度から海外展開を本格化する第一弾の取り組みとして、欧州向けにmeviyのサービス提供を開始している。
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