NTT Com、デジタルヒューマンやメタバース活用で共創の在り方を次のステージへ:メタバースニュース(2/2 ページ)
一方の場のバーチャル化とは、メタバース空間の活用を意味する。今回、メタバース空間に開設したOPEN HUB Virtual Parkは、高精細3D CGでメタバース空間を構築できるNTTの「360度パノラマビュー」というプラットフォームと、同じくNTTのXR空間プラットフォーム「DOOR」を組み合わせて構築している。これにより、リアル/リモート/バーチャルを行き来しながらのコミュニケーションや事業共創を可能にする。
また、OPEN HUB Virtual Parkをエンタープライズ向けのメタバース実証環境として提供する。リアル環境では実装できない技術検証、リアルとバーチャルをつなぐデジタルツインの利活用、リアル環境で作ったプロトタイプをバーチャル環境で展示してフィードバックを得るといった活用が可能となり、新たな共創ビジネスの創出につなげられるとする。
「OPEN HUB Park」のコンセプトをメタバース空間で再現した「OPEN HUB Virtual Park」[クリックで拡大] 出所:NTT Com
戸松氏は「メタバースをエンターテインメントに特化して使っていくという方向もあるが、われわれはメタバースを“道具立て”として、ビジネスでしっかりと使いこなし、どのように人間の労働生産性を上げていくのかにフォーカスしながら開発を進めている。OPEN HUBに参加されている皆さんはとても前向きなので、いろいろとフィードバックを受けながらより良いものにしていきたい」と語る。
NTT Comは今後、リアル/バーチャル環境で得られるコミュニケーションログ、行動ログ、来訪履歴などのデータを利活用することで、カタリストとのマッチングやコミュニティー会員同士のマッチングなどにも取り組む。さらに、OPEN HUBをはじめとしたさまざまな共創の取り組みや5G、XR、ロボティクスなどの先端ソリューションの提供を通じ、社会/産業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するとしている。
OPEN HUB Parkで行われた体験会では、「デジタルヒューマン(CONN)による『OPEN HUB Park』の案内」「ARを活用した『OPEN HUB Park』の拡張体験」「『OPEN HUB Virtual Park』体験」などのコンテンツが用意されていた。
動画 デジタルヒューマン「CONN」による「OPEN HUB Park」の案内(撮影:MONOist編集部)
ARグラスを装着すると翼の生えた「CONN」が「OPEN HUB Park」を飛ぶ様子を見ることができた[クリックで拡大]
「OPEN HUB Park」の窓から見えるランドマークの人口推移をビジュアル化するデモ。AR技術やNTTドコモのモバイル空間統計を活用している[クリックで拡大]
メタバース空間の「OPEN HUB Virtual Park」からロボットを通じた施設見学を予約すると、遠隔からロボットを動かして「OPEN HUB Park」内を散策できる[クリックで拡大]
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