VR/ARが描くモノづくりのミライ 特集
連載
» 2022年03月03日 10時00分 公開

メタバースは視界良好、メガネ型HMD「MeganeX」が見る未来小寺信良が見た革新製品の舞台裏(20)(1/5 ページ)

「CES 2022」で話題をさらったのが、Shiftallのメタバース用HMD「MeganeX」だ。従来HMDといえば、左右がつながったボックス型を思い浮かべるところだが、まさにメガネのように左右が分離したスタイルは、多くの人に驚きをもって迎えられた。Shiftallの岩佐琢磨氏に、MeganeXの開発経緯やメタバースの未来について聞いた。

[小寺信良,MONOist]

 例年、米国のラスベガスで年明けすぐに開催される「CES」は、かつては世界最大の家電見本市とされていたが、昨今はスタートアップや未来のプロダクトを語る、見せる場に変化している。【訂正あり】

 そんな中、例年スタートアップとして世界中から注目されてきたのが、かつてCerevoを率いていた岩佐琢磨氏だ。ライブ配信機器「LiveShell」シリーズで知られる企業だが、スキーやスノーボードのライディングデータを収集するモジュール「XON SNOW-1」もあれば、アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」の劇中に登場する銃「DOMINATOR」を忠実に再現したスマートトイなど、要するに岩佐氏が好きなことしかやってないと思われる製品で世界のスタートアップシーンをリードした。

2012年、LiveShellを発売したころの岩佐琢磨氏 2012年、LiveShellを発売したころの岩佐琢磨氏[クリックで拡大]
2015年のCES Unveiledで「XON SNOW-1」のデモを行う岩佐氏 2015年のCES Unveiledで「XON SNOW-1」のデモを行う岩佐氏[クリックで拡大]

 2018年にはCerevoを後進に譲る形で別会社「Shiftall(シフトール)」を立ち上げ、なんと古巣のパナソニックへ会社ごと戻るという離れ業をやってのけたのも記憶に新しいところだ。

 そして、今回の「CES 2022」でも、メタバースギアを全身にまとった姿が米Time紙のCESレポート記事のトップを飾るなど、イノベーションのトップを走りきる姿が注目された。

 そんな岩佐氏率いるShiftallがCES 2022で発表したのが、メタバース用ヘッドマウントディスプレイ(HMD)「MeganeX(メガーヌエックス)」である。従来HMDといえば、左右がつながったボックス型を思い浮かべるところだが、まさにメガネのように左右が分離したスタイルは、多くの人に驚きをもって迎えられた。

 このMeganeXの他にも、メタバース対応音漏れ防止機能付きマイク「mutalk(ミュートーク)」やウェアラブル冷温デバイス「Pebble Feel(ぺブルフィール)」も披露。Shiftallとして、より本格的なメタバース事業への参入の意思表明となっていた。

「CES 2022」でShiftallがお披露目した3種のVR関連デバイス「MeganeX」は「CES 2022」でイノベーションアワードを受賞 「CES 2022」でShiftallがお披露目した3種のVR関連デバイス。奥側が左から「mutalk」と「MeganeX」、手前が「Pebble Feel」(左)。Shiftallは「MeganeX」などとともに出展したボディートラッキング装置「HaritoraX」で「CES 2022」のイノベーションアワードを受賞した(右)[クリックで拡大]

【訂正】写真エトキ内で、「MeganeX」が「CES 2022」のイノベーションアワードを受賞したとしていましたが、受賞したのはボディートラッキング装置「HaritoraX」でした。記事本文は修正済みです。

 そこで今回は、Shiftall 代表取締役 CEOの岩佐琢磨氏に、MeganeXの開発経緯や、そこから見えているメタバース領域の未来について、お話を伺った。

「MeganeX」を手にするShiftall 代表取締役 CEOの岩佐琢磨氏 「MeganeX」を手にするShiftall 代表取締役 CEOの岩佐琢磨氏[クリックで拡大]
       1|2|3|4|5 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.