「CES 2022」で話題をさらったのが、Shiftallのメタバース用HMD「MeganeX」だ。従来HMDといえば、左右がつながったボックス型を思い浮かべるところだが、まさにメガネのように左右が分離したスタイルは、多くの人に驚きをもって迎えられた。Shiftallの岩佐琢磨氏に、MeganeXの開発経緯やメタバースの未来について聞いた。
例年、米国のラスベガスで年明けすぐに開催される「CES」は、かつては世界最大の家電見本市とされていたが、昨今はスタートアップや未来のプロダクトを語る、見せる場に変化している。【訂正あり】
そんな中、例年スタートアップとして世界中から注目されてきたのが、かつてCerevoを率いていた岩佐琢磨氏だ。ライブ配信機器「LiveShell」シリーズで知られる企業だが、スキーやスノーボードのライディングデータを収集するモジュール「XON SNOW-1」もあれば、アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」の劇中に登場する銃「DOMINATOR」を忠実に再現したスマートトイなど、要するに岩佐氏が好きなことしかやってないと思われる製品で世界のスタートアップシーンをリードした。
2018年にはCerevoを後進に譲る形で別会社「Shiftall(シフトール)」を立ち上げ、なんと古巣のパナソニックへ会社ごと戻るという離れ業をやってのけたのも記憶に新しいところだ。
そして、今回の「CES 2022」でも、メタバースギアを全身にまとった姿が米Time紙のCESレポート記事のトップを飾るなど、イノベーションのトップを走りきる姿が注目された。
そんな岩佐氏率いるShiftallがCES 2022で発表したのが、メタバース用ヘッドマウントディスプレイ(HMD)「MeganeX(メガーヌエックス)」である。従来HMDといえば、左右がつながったボックス型を思い浮かべるところだが、まさにメガネのように左右が分離したスタイルは、多くの人に驚きをもって迎えられた。
このMeganeXの他にも、メタバース対応音漏れ防止機能付きマイク「mutalk(ミュートーク)」やウェアラブル冷温デバイス「Pebble Feel(ぺブルフィール)」も披露。Shiftallとして、より本格的なメタバース事業への参入の意思表明となっていた。
【訂正】写真エトキ内で、「MeganeX」が「CES 2022」のイノベーションアワードを受賞したとしていましたが、受賞したのはボディートラッキング装置「HaritoraX」でした。記事本文は修正済みです。
そこで今回は、Shiftall 代表取締役 CEOの岩佐琢磨氏に、MeganeXの開発経緯や、そこから見えているメタバース領域の未来について、お話を伺った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.