帝国インキ製造は、塗装スプレーでの吹き付けとスクリーン印刷での塗布に対応した電磁波シールドインキを開発した。
帝国インキ製造は、「コンバーティングテクノロジー総合展2023」(2023年2月1〜3日、東京ビッグサイト)内の「JFlex2023」に出展し、新たに開発した電磁波シールドインキをパネル展示で紹介した。
電磁波シールドインキは、導電機能とスクリーン印刷適正を両立したインキである。このインキを電子機器の内部構造に合わせて、筐体などに最適なパターンで印刷することで、内部から発生する電磁波の漏えいや外部からの電磁波の侵入を減らせる。
同社の電磁波シールドインキは、樹脂材料と組み合わせて使用することで電子機器の軽量化や薄型化に役立つ他、さまざまな材料に使える。必要な部分のみにパターン印刷できるだけでなく、0.3M〜90GHzといった広範囲の周波数を1種類のインキでシールド可能だ。
同社のブース担当者は、「他社では、電磁波シールドインキは塗装スプレーで対象物に吹き付けるタイプとスクリーン印刷で塗布するタイプの2種類を用意しているケースが多い。一方、当社の電磁波シールドインキは、塗装スプレーでの吹き付けとスクリーン印刷での塗布に対応しているため、対象物によって使い分けをしないで済むため、在庫管理もしやすく、作業員の誤った使用も減らせる」と説明した。
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