プレミアエンジニアリングは、「第37回 ネプコン ジャパン」において、台湾の協働ロボットメーカーTechman Robot(テックマンロボット)のTMシリーズを用いたデモンストレーションを披露した。
プレミアエンジニアリングは、「第37回 ネプコン ジャパン」(2023年1月25〜27日、東京ビッグサイト)において、台湾の協働ロボットメーカーTechman Robot(テックマンロボット)の協働ロボットを用いたデモンストレーションを披露した。
Techman Robotは、PCのOEM製造で世界大手の台湾のQuanta Computer(クアンタ・コンピュータ、広達電脳)の子会社で、ビジョンシステムを内蔵した協働ロボットを製造、販売している。オムロンも2021年に約10%の出資を行うなど、注目を集める協働ロボットメーカーだ。プレミアエンジニアリングは、Techman Robotの販売代理店を務めている。
Techman Robotの「TMシリーズ」は協働ロボットとしてリスクアセスメント後に安全柵を設けることなく幅広い場所で利用可能な上、内蔵のビジョンシステムにより自動位置補正ができ、位置決め治具の準備が不要だ。
小型部品の振り分けや整列、取り付けの他、JEDEC(JEDEC Solid State Technology Association)規格トレイの自動搬送やSSDなどテスト工程の自動化、ウエハーのワーク搬送の自動化などを想定している。AGV(無人搬送車)やAMR(自律走行ロボット)と組み合わせることで、リーチの範囲を超えて作業できる。
デモンストレーションでは、トレーの上に置かれた小さなサンプルのピック&プレースを披露していたが、トレーの位置をずらしてもマークを認識して自動で位置補正を行い、ピック&プレースを成功させていた。ロボットの作業場所を変えても、マークを認識して直ちに作業を開始することができる。
さらに、ブースではトレーに傾斜をつけてもマークを認識してピック&プレースの動作を続けることができた。使用しているのは2次元カメラだが、マークのゆがみなどを捉えて傾斜を認識し、動作を補正しているという。「工場の床がきれいな平面ではないケースもある。そういった微妙な高さのずれがあっても対応できる。停止位置精度が高くないAMRなどの搬送装置の上に載せても、マークを起点にアライメントができる」(説明員)。
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