具体的な取り込み事例があると実践のイメージも湧きやすいかと。
「あったらいいな」をカタチにする/カタチにできるのがモノづくりの醍醐味(だいごみ)だと思います。個人のモノづくりであれば、それこそ勢いだけで「えいや!」と3D CADで設計したものをそのまま3Dプリンタで出力して作ってしまうというのもアリでしょうが、これがビジネスとなると当然ですがそうもいきません。
品質や性能はもちろんのこと、デザイン性や使いやすさ、耐久性、安全性、作りやすさ、メンテナンス性、さらに廃棄のことまで考えると分解/分別のしやすさなどが求められ、これら要求を限られた開発期間とコストの中で満たしつつ、製品として実現しなければなりません。
既にシリーズ化されているような製品であれば、「前機種」というお手本があるので設計資産などを流用しつつブラッシュアップしていくというサイクルが生み出せるでしょう。しかし、まだ世の中にないもの、頭の中にあるアイデアレベルのものを製品やサービスとして落とし込んでいきたいとなった場合には、そもそもの実現可能性やそれによって得られる効果などを事前に検証するところから始める必要があります。
PoC(概念実証)がまさにその手段として用いられるわけですが、それが新製品や新サービスのコンセプトともなると、のんびりとPoCに取り組んでいるわけにもいきません。やるべきことを明確にし、効率良くPoCを実施して、スピーディーに検証結果を得る必要があるのです。
……と、言うのは簡単ですが、いざ実践するとなると、もう少し具体的なアプローチや考え方などを知りたいですよね。そんな皆さんにうってつけの情報をお知らせしたいと思います。
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