誰でもすぐにロボットエキスパート、欧州ハンドメーカーが自動化展開基盤を投入:FAニュース(2/2 ページ)
ソフトウェアはクラウドサービスとなっており製品購入後、付属のQRコードを読み取り、ネットワークに接続する。D:PLOYに接続済みのロボットなどは自動認識される。その後、3Dモデルでロボットの作業範囲を設定する。避けるべき人の作業範囲や障害物も登録することができる。そして、アプリケーションに応じた必要な情報を入力すれば、ロボットの稼働準備が整う。ロボットの経路も最短距離を自動で算出するため、サイクルタイムの向上が期待できるという。D:PLOYを通して稼働状況のデータも見ることができる。
OnRobotのジェームズ氏[クリックで拡大]
OnRobot アジア太平洋地域ジェネラルマネージャーのジェームズ・タイラー氏は「スマートフォンを持ち、多くのアプリケーションを利用している中で、プログラミングをすることはない。ただ、アプリケーションに情報を入力するだけだ。例えばUberなら乗車場所と目的地を入力し、提示価格を了承するかどうかだ。D:PLOYもただ使い方さえ理解すればよく、プログラミングのエキスパートである必要はない」と力を込める。
エンリコ氏も「PCにはかつてDOS(Disk Operating System)が使われていたが、非常に複雑で一般の人が利用できる状態ではなかった。しかし、Windowsが登場してPCが多くの人に使われるようになった。D:PLOYも同じように、新しいプラットフォームとして、多くの企業がロボットによる自動化にアクセスしやすくなるソリューションだと考えている」とアピールする。
パレタイジングのデモンストレーション。下部に見える銀色の箱がD:PLOY[クリックで拡大]
OnRobot Japanの鈴木氏[クリックで拡大]
日本国内では初年度に100台以上の販売を目指す。OnRobot Japan カントリーマネジャーの鈴木孝氏は「今まではハードウェアのロボットが選ばれta
後に、ハンドが選ばれるというビジネススタイルだったが、D:PLOYによってユーザーの要望を中心に、ハンドやロボット、設備を考えるということを可能にした製品になる。これからはD:PLOYの販売に力を入れていく」と話す。
ユーザーはOnRobotの販売代理店を通してD:PLOYを購入することになるため販売価格はオープンとしているが、大まかな導入費用はD:PLOYのOR:BASE本体が20万円前後、ソフトウェアのライセンス料が60万〜70万円になる見込みだ。D:PLOYは発売したばかりということもあり、当初の初回ライセンス期間は2年程とし、以降1年ごとの更新となるという。ただ、ライセンスが切れても、これまでに構築したアプリケーションは引き続き利用できる。「新しいワークに対応させるなど、アプリケーションを再構築する際に改めて契約する形でも構わない」(鈴木氏)。
カバーを開けたD:PLOY[クリックで拡大]
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