3Dプリンタ用フィラメントPPS樹脂の販売を開始:3Dプリンタニュース
APPLE TREEは、3Dプリンタ用フィラメントPPS樹脂「PPSフィラメント 500g ナチュラル」の販売を開始した。自動車、半導体関連用途で使用でき、耐熱性、耐薬品性、難燃性、コスト性に優れている。
APPLE TREEは2022年12月21日、3Dプリンタ用フィラメントPPS(ポリフェニレンスルファイド)樹脂「PPSフィラメント 500g ナチュラル」の販売を開始したと発表した。耐熱性、耐薬品性、難燃性、コスト性に優れている。価格は1万7050円(税込み)となる。
PPS樹脂「PPSフィラメント 500g ナチュラル」[クリックで拡大] 出所:APPLE TREE
PPS樹脂は、MEX(材料押出法)方式の3Dプリンタ用に製作されたフィラメントで、大型サイズの造形ができる3Dプリンタ「Creator4S」に対応。自動車、エレクトロニクス、半導体、分析機器、理化学機器関連用途として利用できる。
PPSフィラメントで印刷した造形サンプル[クリックで拡大] 出所:APPLE TREE
本製品は200℃での連続使用に耐え、広い温度領域で高い剛性と強度を保持する。酸、アルカリ、鉱物油などへの耐薬品性は、スーパーエンプラ素材のPEEK樹脂やPEI樹脂よりも優れた特性を有し、使用環境にもよるが、200℃以下でPPS樹脂を溶かす溶剤は強酸以外にない。
造形時の推奨設定は、エクストルーダー(ノズル)温度は340〜370℃、乾燥温度は150℃×3時間、または120℃×5時間。ノズルは0.6mm推奨で、推奨造形機種はCreator4Sとなっている。
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