エイビットは、同社製ローカル5G装置を用いた、トヨタ自動車工場で実施中の実証実験について発表した。ローカル5Gの普及促進を目的に、実環境でのローカル5Gのユースケースを検討、評価する。
エイビットは2022年11月8日、同社製ローカル5G装置を用いた、トヨタ自動車の工場での実証実験を発表した。同年9月1日〜2023年3月31日まで、トヨタ工場の事業場敷地内にて実施する。
エイビットでは、新エネルギー・産業技術総合開発機構に採択された「超低遅延向けポスト5G半導体チップの研究開発」プロジェクトで開発した半導体を、さまざまな用途で活用すべく実証実験を展開している。
この半導体は、URLLC(低遅延高信頼通信)を特徴とし、スマートファクトリーで使用する制御装置や自動装置への組み込みが期待されている。今回の実証実験では、同社製の半導体を利用したローカル5Gシステムを想定し、トヨタの自社工場や事業場で実環境におけるローカル5Gのユースケースを検討、評価する。
実証実験により、工場内での高速無線通信ネットワークの構築を加速させることで、TSN(Time Sensitive Network)を無線化して業務効率を向上したり、将来の導入コストを低減させたりと、ローカル5G市場の活性化を図る。
業務効率を向上できれば、労働環境の改善につながり、消費エネルギーも低減できる。そのため同社は、ローカル5Gの活用により、SDGsを達成する工場の構築を目指す。また、工場内でさまざまなユースケースを確認し、知見を得て、自社製品へ反映する。
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