積彩と光伸プランニングは、大型3Dプリンタを用いて空間装飾などの造形サービスを提供する「空間印刷所」を開始した。3Dプリンティング特有の有機的な什器や空間構造物などを設計、製造する他、造作物を再利用して循環型モノづくりを目指す。
積彩は2022年10月25日、大型3Dプリンタを用いて空間構造物などの造形サービスを提供する「空間印刷所」を開始すると発表した。3Dプリンティングを専門とする同社と、サインディスプレイや空間装飾を手掛ける光伸プランニングによる共同プロジェクトだ。
空間印刷所は、3Dプリントを中心とした独自の製造システムを用いて、空間演出と素材の可能性を追求することを目的とする。3Dプリンティング特有の有機的な什器や空間構造物などを設計、製造するだけでなく、造作物の回収まで手掛ける。
大型3Dプリンタの活用により、従来の製造方式では困難だった造形物のデザインや製作が可能になる。生分解性、耐候性など多様な樹脂をそろえており、材料や顔料(色)のブレンドによるオリジナル素材の生成にも対応する。
空間印刷所では、積彩が設計を、光伸プランニングが製造から施工までを担当する一貫体制を整備し、顧客が求めるアイテムを必要な分だけオーダーメイドで製作する。また、製作時に出た試作品や端材、役目を終えた造作物を回収、粉砕して再利用することで、循環型モノづくりの確立を目指す。
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