基板と端子がセットできたら、トッププレートを閉じてインデックスプランジャーでロックします。もしも、基板と基板押さえの位置関係に不都合があればトッププレートは閉まらないはずですが、ぴったり基板に密着する形で閉じられて、インデックスプランジャーのロックも問題なくかかりました。これで完成となります!
トッププレートには2種類のスリットが付いていますが、狭い方のスリットから自動機のコテが入り、はんだ付けを行います。広い方のスリットは、最後に端子のつなぎを切断するためのマイクロニッパーを入れるところになります。
その後、この治具は端子切断の作業性を向上させるために、一度だけ改良を行いました。あれから数年経過しましたが、今も毎日活躍していることでしょう。 (次回へ続く)
藤崎淳子(ふじさきじゅんこ)
長野県上伊那郡在住の設計者。工作機械販売商社、樹脂材料・加工品商社、プレス金型メーカー、基板実装メーカーなどの勤務経験を経てモノづくりの知識を深める。紆余(うよ)曲折の末、2006年にMaterial工房・テクノフレキスを開業。従業員は自分だけの“一人ファブレス”を看板に、打ち合せ、設計、加工手配、組み立て、納品を一人でこなす。数ある加工手段の中で、特にフライス盤とマシニングセンター加工の世界にドラマを感じており、もっと多くの人へ切削加工の魅力を伝えたいと考えている。
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