工業製品の開発支援を行うアークでは「TECHNO-FRONTIER 2022」(2022年7月20〜22日、東京ビッグサイト)において、デザインや設計から試作、少量生産までを請け負う「アークパッケージソリューション」などをアピールした。
工業製品の開発支援を行うアークでは「TECHNO-FRONTIER 2022」(2022年7月20〜22日、東京ビッグサイト)において、デザインや設計から試作、少量生産までを請け負う「アークパッケージソリューション」などをアピールした。
社内にリソースはないが特定用途のロボットを開発したい、既存製品にこれまでと違ったデザインを取り入れたいなど、アークはいわば新たなロボットのアイデアを形にする会社だ。顧客の要望に合わせて社内リソースを組み合わせて開発プロセスを最適化し、開発の上流から下流までを請け負う。これまでも数々の企業の製品開発をサポートしてきた。
産業界のみならずサービス業でも人手不足からロボットの需要は高まっている。アークにも多くの依頼が持ち込まれるという。会場にもコンセプトロボットとして同社が外装などを手掛けた配膳ロボット「STACKY」やコミュニケーションロボット「LILLY」が展示された。
「今はロボットに関する引き合いが一番多い。ロボット市場はまだ成熟しておらず、企業や研究機関などにアイデア自体は無尽蔵にある。ただ、それをうまく製品としてまとめられない。われわれはその開発から生産までをお手伝いする」(アーク)
FUJIの小型多関節ロボット「SW-V1」では外装のデザインを担当した。産業用ロボットにおいても、従来とのニーズの変化を感じている。「企業のトップがデザインに価値を見いだし、他社との差別化要因にしている。これまでの差別化は機能だったが、デッドエンドに来ている。次にデザインに目を向けている」(アーク)。
アークは1948年に大阪府大阪市で創業し、現在はアメリカ、イギリス、タイなど15ヵ国に拠点を構える。2020年に三井化学の完全子会社になった。
三井化学子会社がアークを買収、モビリティ分野の事業拡大目指して
製造現場での普及を2倍に、ロボット新戦略が目指すロボットと共に働く未来
増えるロボットの活用領域、同時に高まるセキュリティの問題
ロボット活用拡大のボトルネック、ロボットインテグレーターの現実
機械は人の仕事を奪わない、“人とロボットがともに働く現場”が拡大へ
人手不足対策で完全自動化は逆効果、人とロボットの協力をどのように切り開くかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Factory Automationの記事ランキング
コーナーリンク