GE(General Electric)は、2021年11月に発表した同社の事業をヘルスケア、エネルギー、航空の3つに分社する方針に沿って、各社の名称やコーポレートカラーなどについて決定したと発表した。ヘルスケア事業はGE HealthCare(GEヘルスケア)、エネルギー事業はGE Vernova(GEベルノバ)、航空事業はGE Aerospace(GEエアロスペース)となる。
GE(General Electric)は2022年7月18日(現地時間)、2021年11月に発表した同社の事業をヘルスケア、エネルギー、航空の3つに分社する方針に沿って、各社の名称やコーポレートカラーなどについて決定したと発表した。ヘルスケア事業はGE HealthCare(GEヘルスケア)、エネルギー事業はGE Vernova(GEベルノバ)、航空事業はGE Aerospace(GEエアロスペース)となる。
GEの分社化は2段階で行われる計画だ。2023年初頭に現行のヘルスケア事業をスピンアウトさせGE HealthCareとして分社する。次に、2024年初頭をめどに、風力/水力発電を手掛けるGEリニューアブルエナジー、ガスタービン発電機などを扱うGEパワー、産業機器向けデジタル技術を担うGEデジタル、エネルギー分野で投資事業を行うGEエナジー・ファイナンシャル・サービスを統合する形でGE Vernovaを分社する計画だ。これらの分社が終了した後、GEにはGEアビエーションの航空機向けエンジン事業が残るが、GEからGE Aerospaceに社名変更することで3社分割が完了する。
新生GE HealthCareについては、分社化の完了後に米国株式市場であるナスダックのグローバル・セレクト・マーケットに上場することを明らかにした。銘柄コード(ティッカーシンボル)は「GEHC」を予定している。ブランドカラーは「compassion purple(コンパッション・パープル)」と呼ぶ紫色になる。
エネルギー事業を統合分社するGE Vernovaは「ver」と「nova」の合成語を社名として採用した。「ver」は、「verde(スペイン語、イタリア語、ポルトガル語で“緑色”)や「verdant(英語で“緑色の”)」から引用しており、地球の緑と青を表している。「nova」はラテン語の「novus(“新しい”という意味)」から引用し、GE Vernovaが提供する低炭素エネルギーがもたらす新しい時代を表している。ブランドカラーは「evergreen(エバーグリーン)」と呼ぶ緑色である。
残るGE Aerospaceのブランドカラーは「atmosphere blue(アトモスフィア・ブルー)」と呼ぶ青色である。GEの航空機向けエンジン事業は、これまでに3万9400基の旅客機向けエンジンと2万6200基の戦闘機向けエンジンの供給実績があり、このブランドカラーは、航空業界におけるGEの強固な立場を維持する一方で、航空宇宙分野と次世代の防衛産業で競争優位に立つという確固たるビジョンを示すものだという。
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