ルネサス エレクトロニクスは、IoT機器向けの相対湿度および温度センサー「HS4xxx」ファミリーと、センサーシグナルコンディショナー「ZSSC3281」を発売し、量産を開始した。
ルネサス エレクトロニクスは2022年6月22日、IoT(モノのインターネット)機器向けの相対湿度および温度センサー「HS4xxx」ファミリーと、センサーシグナルコンディショナー「ZSSC3281」を発売し、量産を開始したと発表した。
HS4xxxは、消費電流を平均0.3μA(8ビット分解能、3.3V電源使用時)、スリープ電流を0.01μAに抑えた。相対湿度での精度が±1.5% RH、温度での精度が±0.2℃となっている。パッケージは、2.5×2.5×0.9mmと小型の8ピンDFNを採用した。
ZSSC3281は、センサー信号の増幅やデジタル化、センサーごとの補正が可能。2チャンネルのアナログフロントエンドやArm Cortex-M3コアを搭載する。最大24ビットの分解能で、2つのA-Dコンバーターを並列動作できる。
また、I2CやSPI、1-Wireインタフェース(OWI)を含むデジタルインタフェースを備えた。産業用や医療用、民生用などでの高性能なセンシングに適する。
今後、HS4xxxを内蔵した「クイックコネクトIoT」用のモジュールも提供する予定だ。クイックコネクトIoTは同社独自のシステム設計プラットフォームで、センサーボードをマイクロコントローラーやマイクロプロセッサの開発ボードに接続するだけで利用できる。
ボード間で移植可能なソフトウェアを備え、開発者はツールを用いてセンサーを選択し、数行のコードを書くだけでセンサーのカスタムソリューションを立ち上げられる。
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