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» 2022年07月11日 09時00分 公開

光造形アディティブマニュファクチャリングソリューションを発表3Dプリンタニュース

3D Systemsは、大型製造や大量生産に対応する「SLA 750 光造形アディティブマニュファクチャリングソリューション」を発表した。初の同期式デュアルレーザー光造形プリンタ、新材料、後処理システムで構成される。

[MONOist]

 3D Systemsは大型製造や大量生産に対応する、光造形アディティブマニュファクチャリング(AM)ソリューションを発表した。同期式デュアルレーザー光造形プリンタ「SLA 750」「SLA 750 Dual」、新材料「Accura AMX Durable Natural」、後処理システム「PostCure 1050」で構成される。

 同ソリューションは、大型の生産用樹脂部品やバッチ部品生産用に最適化している。また、Oqtonの製造OSの活用により、ソリューション全体を工場の生産現場にシームレスに統合できる。

 SLA 750、SLA 750 Dualは、プリントサイズ、速度、精度、解像度に優れ、高い仕上げ品質と機械的性能を備えた最終部品を生産できる。SLA 750 Dualは、同期式デュアルレーザー方式を採用しており、前世代のSLAプリンタに比べ、プリント速度が最大2倍、スループットが最大3倍向上した。シングルレーザー構成のSLA 750は、プリント速度が最大30%向上。SLA 750 Dualへのフィールドアップグレードに対応する。

同期式デュアルレーザー光造形プリンタ「SLA 750」 同期式デュアルレーザー光造形プリンタ「SLA 750」[クリックで拡大] 出所:3D Systems

 両機種とも、従来モデルより15%大きい造形サイズに対応。一方で、ハードウェアの設置サイズを抑えた。自己補正型のデュアルレールリコータを搭載し、プリントプロセスの信頼性と最終部品の機械的特性が向上している。

 速度と生産性の主要な要素を最適化し、プリンタの処理速度やスループットを向上させるHyper-Scanベクター技術を採用している。後工程の自動化にも対応し、完全に自動化されたプリンタでのターンオーバー、ジョブのオフロード、洗浄、オンボードなど、24時間365日の完全自動運用ロボットとの互換性を備える。

 SLA 750は同年第2四半期、SLA 750 Dualは同年第4四半期の提供開始を予定する。両機種とも、3D CADデータの準備、最適化、プリントを実施する「3D Sprint」を同梱しており、設計からCADに忠実な高品質部品のプリントまで、迅速で効率的な処理に必要なツールを提供する。

 新材料のAccura AMX Durable Naturalは、耐衝撃性、引裂強度、破断伸び、標準的な熱可塑性素材と同様の応力、ひずみ靭性性能などの機械的特性を併せ持ち、繰り返される高い機械的負荷や衝撃に耐える。「ASTM D4329」「ASTM G194」に基づいた耐候性試験を実施しており、大型プラスチック部品の長期的な機械的性能と安定性を提供する。

新材料の「Accura AMX Durable Natural」 新材料の「Accura AMX Durable Natural」[クリックで拡大] 出所:3D Systems

 工業スケールの後処理システムであるPostCure 1050は、バッチ処理から最大1050×750×600mmの大型部品まで、大量かつ高速に乾燥と硬化ができる。手作業による操作を必要とせず、より多くの部品を短時間で硬化できるため、硬化速度とスループットが同等ソリューションの5倍に向上する。同社の全樹脂プリンタと互換性を持ち、一般提供は同年第3四半期を予定している。

 Oqtonの製造OSは、特定のシステムに依存しないプラットフォームで、人工知能を活用してCAMなどの専門アプリケーションを接続し、エンジニアリングと生産を統合する。産業用IoT(IIoT)や機械学習技術との組み合わせにより、複数拠点の機械などを接続し、組織全体のトレーサビリティーと可視性を高めることができる。

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