オムロンは、「第11回 IoT&5Gソリューション展 春」において、モジュールコンセプトによってデバイスやセンサーとクラウドをつなげるための通信機能を自由自在に選べるIoTゲートウェイを披露した。
オムロンは、「第11回 IoT&5Gソリューション展 春」(東京ビッグサイト、2022年4月6〜8日)において、モジュールコンセプトによってデバイスやセンサーとクラウドをつなげるための通信機能を自由自在に選べるIoT(モノのインターネット)ゲートウェイを披露した。現在は、農業や工場、エネルギーインフラ、交通などの特定の用途で顧客による評価や実証実験を進めている段階で、2023年度を目標に本格的な事業化を目指している。
IoTゲートウェイの展示を行ったのは、同社の電子部品事業部門であるデバイス&モジュールソリューションズカンパニー(DMS)だ(2022年4月1日付でエレクトロニック&メカニカルコンポーネンツビジネスカンパニーから名称を変更)。DMSの主力製品は、リレー、スイッチ、コネクター、センサーなどだが、センサーモジュールや電源モジュールなどのモジュール製品も展開している。
今回展示したIoTゲートウェイは、センサーとのインタフェースモジュールと供給電源モジュール、そして無線通信モジュールから構成されている。これらのうち無線通信モジュールについては、DMSがアミューズメント業界向けなどで培ってきた通信システムの技術をベースに開発が進められた。
インタフェースモジュールはRS485、GPIO、I2C、UARTなど、供給電源モジュールはDC3V、5V、12V、24V、32V、無線通信モジュールはWi-FiやBluetooth Low Energyなどの近距離無線通信の他、LTEやLTE Cat.M1、NB-IoT、LoRaなどの遠距離無線通信も選べるようになっている。そして、各モジュールに関連するデバイスドライバなどのソフトウェアライブラリをプラットフォーム化することで、顧客自身の点で簡単にIoTアプリケーションをカスタマイズ開発できるようにするという枠組みを想定。クラウドとの通信に用いる、HTTPやMQTT、REST APIもプラットフォームで扱えるようにする。
展示では、農業向けIoTゲートウェイの事例として、会場から離れたDMSの拠点で育てている植物の環境センシングを行っている様子を見せた。
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