OPC UAサーバに対応したIoTゲートウェイ、200機種以上のドライバに対応:FAニュース
Schneider Electricは、OPC UAサーバに対応したIoTゲートウェイ「STM6000」モデルを発表した。200機種以上のドライバに対応し、1台で最大4種類の異なる機器と同時接続できるため、効率的にデータを収集できる。
Schneider Electricは2021年4月26日、OPC UAサーバに対応したIoT(モノのインターネット)ゲートウェイ「STM6000」モデルを発表した。
IoTゲートウェイ「STM6000」モデル 出典:Schneider Electric
STM6000モデルは、200機種以上のドライバに対応し、1台で最大4種類の異なる機器と同時接続が可能。複数の機器のデータを同モデル1台に集約することで、効率的にデータを収集できる。シリアルポート1つ、Ethernetポート3つを備える。
シリアル×1、Ethernet×3を搭載(クリックで拡大) 出典:Schneider Electric
また、Ethernet I/Fを2ポート標準で搭載するため、IoTゲートウェイのIPアドレスのみの設定で、異なるセグメントへのネットワークにも接続できる。既存機器のIPアドレスを変更する必要はない。
既存機器のIPアドレスの変更不要(クリックで拡大) 出典:Schneider Electric
インダストリー4.0の推奨通信規格OPC UAサーバに対応しており、汎用性の高い、柔軟な接続を提供する。
OPC UAサーバ対応(クリックで拡大) 出典:Schneider Electric
画面を同社の画面作成ソフトウェア「BLUE」で作成すれば、Webブラウザを使用して遠隔からデータの収集状況を表示したり、装置のパラメーターを変更できる。
リモートでの画面表示、操作に対応(クリックで拡大) 出典:Schneider Electric
- 「OPC UA」とは何か
スマート工場化や産業用IoTなどの流れの中で大きな注目を集めるようになった通信規格が「OPC UA」です。「OPC UA」はなぜ、産業用IoTに最適な通信規格だとされているのでしょうか。本連載では「OPC UA」の最新技術動向についてお伝えする。第1回である今回は、あらためて「OPC UA」の概要と位置付けを紹介する。
- 連携広げるOPC UA、モーションや防爆など現場領域のカバー範囲を拡大
OPC UAなどを展開するOPC Foundationは2020年6月22〜25日、オンラインでのグローバルイベント「OPC DAY INTERNATIONAL」を開催。その中で新たにAdvanced Physical Layer(APL)プロジェクトグループへの参加や、ODVAとの協力でOPC UA Motionの開発を進めることなどを発表した。
- スマート工場は“分断”が課題、カギは「データ取得」を前提としたツールの充実
工場のスマート化への取り組みは2020年も広がりを見せているが、成果を生み出せているところはまだまだ少ない状況だ。その中で、先行企業と停滞企業の“分断”が進んでいる。新型コロナウイルス感染症(COVID−19)対応なども含めて2021年もスマート工場化への取り組みは加速する見込みだが、この“分断”を解消するような動きが広がる見込みだ。
- スマートファクトリー化がなぜこれほど難しいのか、その整理の第一歩
インダストリー4.0やスマートファクトリー化が注目されてから既に5年以上が経過しています。積極的な取り組みを進める製造業がさまざまな実績を残していっているのにかかわらず、取り組みの意欲がすっかり下がってしまった企業も多く存在し2極化が進んでいるように感じています。そこであらためてスマートファクトリーについての考え方を整理し、分かりやすく紹介する。
- エッジは強く上位は緩く結ぶ、“真につながる”スマート工場への道筋が明確に
IoTやAIを活用したスマートファクトリー化への取り組みは広がりを見せている。ただ、スマート工場化の最初の一歩である「見える化」や、製造ラインの部分的な効率化に貢献する「部分最適」にとどまっており、「自律的に最適化した工場」などの実現はまだまだ遠い状況である。特にその前提となる「工場全体のつながる化」へのハードルは高く「道筋が見えない」と懸念する声も多い。そうした中で、2020年はようやく方向性が見えてきそうだ。キーワードは「下は強く、上は緩く結ぶ」である。
- 工場自動化のホワイトスペースを狙え、主戦場は「搬送」と「検査」か
労働力不足が加速する中、人手がかかる作業を低減し省力化を目的とした「自動化」への関心が高まっている。製造現場では以前から「自動化」が進んでいるが、2019年は従来の空白地域の自動化が大きく加速する見込みだ。具体的には「搬送」と「検査」の自動化が広がる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.