ジェイテクトは、JTEKTブランドのCNC円筒研削盤第1弾として、「Basic」「Sports」「Racing」の3機種を発売する。変形、熱変位、振動を抑えた高精度な加工ができ、生産性の向上や電力削減に寄与する。
ジェイテクトは2022年2月28日、JTEKTブランドのCNC円筒研削盤第1弾として、「Basic」「Sports」「Racing」の3機種を同年4月1日に発売すると発表した。販売定価はBasicが1390万円から、Sportsが2260万円から、Racingが2540万円から。納期は受注後2カ月半からとなる。
JTEKTブランドのCNC円筒研削盤は、多種多様なニーズに応えるため、5機種を揃える予定。その第1弾として、基本機能に絞ることで価格を抑えたBasic、数種類の工作物を効率よく生産するオールラウンド対応のSports、サイクルタイム短縮を優先した高生産性のRacingの3機種を発売する。
これまでTOYODAブランドで培ってきた技術を継承し、価格を抑えながら高機能化を図っている。複合解析による最適な機械構造と「TOYODA STAT BEARING」の採用により、変形、熱変位、振動を抑えた高精度な加工に対応。最大22kWの砥石軸や、着脱時間0.5秒のワークチェンジャー「XC」を搭載するなど、生産性も向上した。
簡単な基本研削パターンを用意するとともに、追加パターンはWEBから入手できる。また、ハンドルをプロ向け仕様にするなど、初心者から上級者まで考慮した操作性を備える。リアルタイムAI(人工知能)を搭載したことで、無人運転や加工品質の連続維持が可能。ウェイクアップやスリープイン機能、砥石の研削抵抗の低減など、電力削減に寄与する機能も搭載する。
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