インドネシアにASEAN諸国向けエアコンの生産拠点を新設、2023年4月稼働開始:工場ニュース
シャープは、インドネシアにASEAN諸国向けエアコンの生産、輸出拠点となる新工場を建設する。新工場では、従来より内製化率を高めて生産の効率化を図り、エアコン市場の拡大が見込まれるASEAN諸国での需要増に対応する。
シャープは2022年2月24日、インドネシアに、同国を含むASEAN諸国向けエアコンの生産、輸出拠点となる新工場を建設すると発表した。約40億円を投資する。
新工場の生産能力は年間90万台で、2023年4月の稼働開始を予定する。建設予定地となるジャカルタのカラワン工業団地には、同社製品の生産販売会社P.T.Sharp Electronics Indonesiaが所在する。
新工場の完成予想図 出所:シャープ
新工場では、従来のエアコン工場より内製化率を高めることで、コストや工程の無駄を抑えた効率的な生産を追求し、品質の安定を図る。
環境負荷低減への取り組みも実施。工場の屋根は熱を逃がす構造で、自然光を採光できる。また、太陽光発電システム(設置容量約2.0MW-dc)を設置して、得られた電力を照明やラインなどの各種設備に使用する。
インドネシアを含むASEAN諸国は、近年の経済発展に伴い、エアコン市場の拡大が見込まれている。新工場の建設により、その需要増に対応する。
同社は今後、エアコンの生産能力を順次増強し、ASEAN市場全体に安定して製品を供給できるよう体制を整える。将来的にはAI(人工知能)とIoT(モノのインターネット)を組み合わせた「AIoT」搭載機種など、付加価値モデルの生産も視野に入れている。
- スマート工場化は次段階へ、AI活用の定着とアプリケーション拡大に期待
スマート工場化の動きは着実に広がっている。その中で2022年はAIを活用した「アプリケーションの拡大」をポイントにデータ活用のさまざまな形が広がる見込みだ。
- スマート工場は“分断”が課題、カギは「データ取得」を前提としたツールの充実
工場のスマート化への取り組みは2020年も広がりを見せているが、成果を生み出せているところはまだまだ少ない状況だ。その中で、先行企業と停滞企業の“分断”が進んでいる。新型コロナウイルス感染症(COVID−19)対応なども含めて2021年もスマート工場化への取り組みは加速する見込みだが、この“分断”を解消するような動きが広がる見込みだ。
- スマートファクトリー化がなぜこれほど難しいのか、その整理の第一歩
インダストリー4.0やスマートファクトリー化が注目されてから既に5年以上が経過しています。積極的な取り組みを進める製造業がさまざまな実績を残していっているのにかかわらず、取り組みの意欲がすっかり下がってしまった企業も多く存在し2極化が進んでいるように感じています。そこであらためてスマートファクトリーについての考え方を整理し、分かりやすく紹介する。
- エッジは強く上位は緩く結ぶ、“真につながる”スマート工場への道筋が明確に
IoTやAIを活用したスマートファクトリー化への取り組みは広がりを見せている。ただ、スマート工場化の最初の一歩である「見える化」や、製造ラインの部分的な効率化に貢献する「部分最適」にとどまっており、「自律的に最適化した工場」などの実現はまだまだ遠い状況である。特にその前提となる「工場全体のつながる化」へのハードルは高く「道筋が見えない」と懸念する声も多い。そうした中で、2020年はようやく方向性が見えてきそうだ。キーワードは「下は強く、上は緩く結ぶ」である。
- シャープとニコンがバイオミメティクスに関する共同開発契約を締結
シャープとニコンは2021年7月20日、生物が持つ構造や機能をエンジニアリングに応用する「バイオミメティクス(生物模倣)」の技術実装に関する共同開発契約を締結したと発表した。
- いまさら聞けない「マスカスタマイゼーション」
IoT(モノのインターネット)活用などで実現するスマートファクトリーの理想像とされる「マスカスタマイゼーション」。このマスカスタマイゼーションとは何かを5分で分かるように簡単に分かりやすく解説します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.