三菱自動車は2022年1月31日、2021年度第3四半期(2021年4月1日〜12月31日)の決算を発表した。売上高は前年同期比48.6%増の1兆4161億円、営業損益は前年同期比の867億円の損失から559億円の利益に黒字転換、当期純損益も前年同期の2440億円の損失から447億円の利益に黒字転換した。
三菱自動車は2022年1月31日、2021年度第3四半期(2021年4月1日〜12月31日)の決算を発表した。売上高は前年同期比48.6%増の1兆4161億円、営業損益は前年同期比の867億円の損失から559億円の利益に黒字転換、当期純損益も前年同期の2440億円の損失から447億円の利益に黒字転換した。
営業損益の改善要因としては、販売台数の増加で604億円、構造改革で184億円、販売費で106億円などがプラスになった。主要な為替レートが前年同期と比べて円安だった影響も373億円の改善につながった。
2021年度第3四半期の小売台数は前年同期比21%増の68.7万台に増加した。ASEANで同36%増、オーストラリアとニュージーランドで33%増、日本で14%増、北米で55%増、中南米/中東/アフリカ他で42%増と各地域で販売台数が増加した。減少したのは中国(同20%減)と欧州(同8%減)だった。
ASEANでは、各国で穏やかな市況回復傾向がみられたという。「エクスパンダー」の新モデルはインドネシアで2カ月間で1万台を受注するなど好調だった。オーストラリアとニュージーランドでは、自動車需要が引き続き堅調に推移しており、オーストラリアでは「アウトランダー」の新モデル投入に向けた優先供給を、ニュージーランドでは電動車向け補助金を狙ったプラグインハイブリッド車(PHEV)の拡販を推進した。
アウトランダーは北米の販売もけん引した。日本では「アウトランダーPHEV」の受注が好調で、2021年10月末から2022年1月20日までに9000台を受注したが、12月以降の軽自動車の生産停止の影響で販売が伸び悩んだ。
2021年度通期の業績見通しは売上高を100億円減に下方修正したが、営業利益は100億円増、当期純利益も100億円増に上方修正した。通期の業績見通しで売上高は前期比37.4%増の2兆円、営業損益は700億円の黒字(前期は953億円の赤字)、当期純損益は500億円の黒字(前期は3123億円の赤字)を見込む。為替レートが円安で推移することにより、営業損益では507億円のプラスとなる。通期の販売台数は前期比15%増の92.1万台を計画している(前回の業績予想からは1.8万台増)。
2022年度は電動車のラインアップを拡充する。日産自動車と共同企画した軽自動車タイプの電気自動車(EV)を投入する他、「MINICAB-MiEV」を一般向けに2022年秋から再発売する。中国向けEV「エアトレック」の発売も計画している。
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