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» 2022年01月27日 13時00分 公開

歯肉と歯を造形して総入れ歯を製作できる、3Dプリンタ用樹脂材料を発売3Dプリンタニュース

名南歯科貿易は、総入れ歯を製作できる、3Dプリンタ用樹脂材料「フリープリント デンチャー」「フリープリント テンプ」を発売した。歯肉と歯を造形し、歯科用接着剤で固定すれば、高精度の総入れ歯を簡単に製作できる。

[MONOist]

 名南歯科貿易は2022年1月4日、総入れ歯を製作できる、3Dプリンタ用樹脂材料「フリープリント デンチャー」「フリープリント テンプ」を発売した。価格は、両材料とも容量1000gで6万円(税別)となる。

 フリープリント デンチャーは総入れ歯の床と呼ばれる歯肉を造形する材料で、フリープリント テンプは歯の部分となる材料。それぞれを3Dプリンタで積層し、歯科用接着剤で固定することで、精度の高い総入れ歯を簡単かつ短時間で製作できる。

精度の高い総入れ歯を簡単かつ短時間で製作 精度の高い総入れ歯を簡単かつ短時間で製作[クリックで拡大] 出所:名南歯科貿易

 両材料とも生体親和性があり、医療機器クラス?認証を取得。口腔内で使用するための安全性と品質を備える。デンチャーは、110Mpa以上の高い曲げ強度で割れにくく、鮮やかなピンクの色味で口腔内に自然になじむ。

 製作手順は、まず口腔内スキャナーや3Dスキャナーを使用し、患者の印象データを取得する。総入れ歯の設計が可能な歯科用CADソフトウェアにデータを取り込み、デザインや設計を経て完成したデータを3Dプリンタに転送する。

 歯肉と歯の部分をそれぞれ積層してから、超音波洗浄機や窒素充填式の光重合器などで後処理し、歯科用接着剤で固定する。

「フリープリント デンチャー」で造形した歯肉 「フリープリント デンチャー」で造形した歯肉[クリックで拡大] 出所:名南歯科貿易
「フリープリント テンプ」で造形した歯 「フリープリント テンプ」で造形した歯[クリックで拡大] 出所:名南歯科貿易

 入れ歯製作のデジタル化が可能になることで、熟練の歯科技工士不足により課題となっている、義歯製作の効率化が期待される。

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