経済産業省が公開しているリコール情報に基づき、2025年5月に公表された主なリコール対象製品とその実施理由についてまとめた。
経済産業省が公開しているリコール情報に基づき、2025年5月に公表された主なリコール対象製品とその実施理由についてまとめた。対象製品の詳細情報については、本文内に記載の関連リンクから確認できる。また、対象製品を所有している場合は、速やかに使用を停止して、各事業者の指示に従い対応してほしい(先月のリコール情報はこちら)。
市場は、同社が製造し、アダストリアが展開するstudio CLIPおよびdaily CLIPの各店舗で販売した折りたたみ椅子「ムクノオリタタミチェア」(販売期間:2025年2月25日~4月25日)について、脚部が折れる可能性があるとして、2025年5月9日にリコールを発表した。対象数は91点で、回収/返金で対応する。
製造元である市場は「今後、このような事態が発生しないよう、品質管理体制の強化に努める」とコメントしている。
商品名 | 製造番号 | 品番 | 販売期間 | 対象台数 |
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ムクノオリタタミチェア | TP-1231 | 251925 | 2025年2月25日~4月25日 | 91点 |
リコール製品の概要 |
ライソンは2025年5月12日、同社が製造/販売する家庭用焙煎機「ホームロースター RT-01」(販売期間:2019年7月~2023年2月)および「ホームロースター RT-02」(同:2020年9月~2023年3月)について、リコールを発表した。対象数は、ホームロースター RT-01が1万320台、ホームロースター RT-02が2042台となる。
使用後の清掃が不十分な場合、フィルターが目詰まりし、ローストコンテナの温度が上昇してコーヒー豆またはチャフが発火する恐れがある。実際に火災事故が発生したことを受け、同社は「いかなる使用環境、メンテナンス方法においても使用者に危険が及ばぬよう安全に故障すべき」との観点から、製品回収/返金を決定した。経済産業省のWebサイトには、重大製品事故を契機としたリコール製品として明記されている。
ライソンは、対象製品を使用中のユーザーに対して、速やかな使用中止と回収の協力を呼び掛けるとともに、「今後はより一層、品質管理に努める」とコメントしている。
商品名 | JANコード | 品番 | 販売期間 | 対象台数 |
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ホームロースター RT-01 | 4573468821723 | KLRT-001B | 2019年7月~2023年2月 | 1万320台 |
ホームロースター RT-02 | 4573468823123 | KLRT-002B | 2020年9月~2023年3月 | 2042台 |
リコール製品の概要 |
パナソニックは2025年5月21日、電気シェーバー「ラムダッシュ パームイン ES-PV6A/ES-PV3A」および「エントリーシェーバー3枚刃 ES-RT4AU/ES-RT1AU」についてリコールを発表した。
本体のUSBソケットとUSBケーブルの接続部分に水や液体が付着した状態で充電を行うと、電気的短絡が発生することがあり、接続部分の発熱によって周辺部の樹脂が溶融または焦げる可能性があるという。経済産業省のWebサイトには、重大製品事故を契機としたリコール製品として明記されている。
同社は、USBソケット接続部の周辺構造と発熱現象に関する温度上昇の検証を行った結果を踏まえ、「製品本体の発火に至る危険性はない」(同社)としているが、より安全な使用を目的に、過熱保護機能付きUSBケーブルとの無償交換を実施する。
なお、USBソケットが乾いた状態であれば、充電時に電気的短絡が発生することはないため、対策品のUSBケーブルと交換するまでの間、使用しても問題ないという。併せて、製品使用時や水洗いの際には、USB接続部分への水や液体の付着を防ぐために、製品のソケットカバーをしっかりと閉めておくよう呼び掛けている。
商品名 | 品番 | 製造番号 | 製造期間 | 対象台数 |
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ラムダッシュ パームイン | ES-PV6A | 230701~240509 | 2023年7月1日~2024年5月9日 | 9万4747台 |
ES-PV3A | 9万58台 | |||
エントリーシェーバー3枚刃 | ES-RT4AU | 230301~240731 | 2023年3月1日~2024年7月31日 | 5万6542台 |
ES-RT1AU | 13万2622台 | |||
リコール製品の概要 |
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