消費者向けエレクトロニクス展示会「CES 2022」の会期にあわせて米国ネバダ州のラスベガス・モーター・スピードウェイで開催された自動運転車のレース「The Indy Autonomous Challenge」において、ミラノ工科大学とアラバマ大学で構成されたチーム「PoliMOVE」が優勝した。
消費者向けエレクトロニクス展示会「CES 2022」の会期にあわせて米国ネバダ州のラスベガス・モーター・スピードウェイで開催された自動運転車のレース「The Indy Autonomous Challenge」において、ミラノ工科大学とアラバマ大学で構成されたチーム「PoliMOVE」が優勝した。
PoliMOVEはオーバルトラック(楕円形のコース)で最高時速173マイル(時速278km)を達成、最速記録となった。また、優勝賞金15万ドル(約1740万円)を獲得した。
今回のレースには、8カ国19大学から9チームが参加した。各チームが単独でタイムトライアルを行った後、記録によって直接対決の組み合わせが決まる。レースのペースカーはT-Mobileの5GオープンイノベーションラボからスピンアウトしたHaloが運営する遠隔操作の無人運転車が務め、時速65〜80マイル(時速104〜128km)でウォームアップラップを行った。
プレミアムスポンサーとして、LiDAR(Light Detection and Ranging、ライダー)を開発するLuminarや、ロボット技術などを開発するTechnology Innovation Instituteが参加。LuminarのLiDARは、参戦車両のベースとなる自動運転車「Dallara AV-21」に3個搭載されており、車両の周囲360度の長距離センシングを実現したという。
The Indy Autonomous Challengeを主催するEnergy Systems Networkは、レースによって自動運転技術の限界を広げ、安全性と性能の向上に貢献することを目指している。技術開発や人材育成を活性化させることにより、完全自動運転技術の製品化や、より高度なADAS(先進運転支援システム)の展開を加速させたい考えだ。
レースの企画が始まったのは2年以上前で、当初は大学から41チームが参加を表明した。2021年10月23日には米国インディアナ州インディアナポリス・モーター・スピードウェイでレースを初開催した。
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