ブラザー工業のイギリス製造子会社Brother Industriesは、グループ初のカーボンニュートラル工場に認定された。省エネ活動の推進やハイブリッド車への切り替え、CO2フリー電力の購入などの取り組みが奏功した。
ブラザー工業は2021年11月18日、イギリスの製造子会社Brother Industriesが、英国規格協会のPAS2060規格に基づき、グループ初のカーボンニュートラル工場に認定されたと発表した。
Brother Industriesは、イギリスのウェールズ地方のレクサムにあるブラザーグループの製造拠点。1985年にタイプライターの製造からはじまり、現在はプリンタ、複合機向けトナーカートリッジのリサイクル機能の中核を担う。使用済みプリンタや複合機本体および消耗品の樹脂部品を取り出して新たな製品に活用するなど、資源循環に貢献している。
同社では省エネ活動の推進や、一部の社用車をハイブリッド車へ切り替えることによるCO2排出削減に加え、CO2フリー電力の購入などの取り組みを進めてきた。さらに、残りの排出量をカーボンクレジットで相殺したことで、炭素排出の目安であるスコープ1、2において、CO2排出量がPAS 2060規格を満たしていると判断された。
ブラザーグループは環境目標「ブラザーグループ 環境ビジョン2050」を掲げ、2050年度までにカーボンニュートラルの実現とバリューチェーン全体のCO2排出最小化、資源環境の最大化、生態系への負荷を超える貢献を目指している。
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