「プロトタイプだけのショールーム」があっても良いかも製造マネジメント メルマガ 編集後記

テクノロジーアート展に近くなるかもしれませんが

» 2021年11月16日 12時00分 公開
[池谷翼MONOist]

 この記事は、2021年11月16日発行の「製造マネジメント メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。


 東京都世田谷区にある二子玉川駅からすぐの場所に、最新家電製品のショールーム「蔦屋家電+」という店舗があります。カメラやPC、プロジェクター、スマートペンなどの家電/ガジェット製品の他、化粧品やスポーツ自転車などさまざまな最新製品が展示されており、来店客は自由にこれらを体験できます。独自の基準で選定しているという展示品のラインアップはバラエティに富んでおり、「新しいモノ」に触れるワクワク感を多く味わえる構成となっています。

 蔦屋家電+では製品を見ている来店客に同店スタッフが声をかけ、製品に関する感想などをヒアリングします。こうした声をフィードバックすることで、メーカーは製品開発の参考や改修に利用できます。この点は体験型店舗の先駆けと呼ばれる「b8ta」と同じ仕組みになっています。

 この蔦屋家電+で2021年11月14日まで、パナソニックが「未完成の未来 FUTURE PROTOTYPE展(以下、FUTURE PROTOTYPE展)」を開催しました。同展ではパナソニックのデザインスタジオである「FUTURE LIFE FACTORY(FLF)」が制作した、製品アイデアなどの原型、“プロトタイプ”が公開されました。なお、FLFはパナソニックが展開してきた既存の活動に捉えわれない、“新規事業の種づくり”などに取り組む組織です。

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