ASTINAは、ケーブルの組み付け作業から品質検査までの自動化を支援する「OKIKAE for ケーブル作業」を発表した。厳しい品質検査や細かな作業が求められる組み付け現場を、AIとロボティクスの活用で自動化し、省人化に貢献する。
ASTINAは2021年9月15日、ケーブルの組み付け作業から品質検査までの自動化を支援する「OKIKAE(オキカエ)for ケーブル作業」を発表した。ケーブル製造機と検査機を一括導入して自動化できるため、現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する。
同社はこれまで、基板へのケーブル組み付け作業を自動化するソリューション「OKIKAE for ケーブル挿入」を提供してきた。同ソリューションを強化したOKIKAE for ケーブル作業は、品質検査の自動化にも対応。厳しい品質検査や細かな作業が求められる組み付け現場を、AI(人工知能)とロボティクスの活用で自動化し、省人化に貢献する。
ロボットアームと力覚センサーが、ケーブルをコネクターに挿入する、ケーブル付きコネクターを基板に挿入する、基板に挿入されたケーブルを抜いて別の基板に挿入するといった繊細な作業にも対応する。作業に関わる動作は、プログラムを変更することで柔軟に調整できる。
また、複数種類のケーブルを取り扱う現場で無造作にケーブルが置かれている状態でも、独自開発のエッジAIが瞬時に種類を判別し、ロボットアームが基板の適切な場所に挿入する。
OKIKAE for ケーブル作業の導入により、ピン番号が頻繁に変わるケーブル製造をはじめ、導通検査や電流検査、光ケーブルの性能試験、さらにはケーブルを基板へ挿し込む作業工程を一括で自動化できるようになる。
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