操作画面と制御を一体化した順送プレス加工自動化システム、段取り操作を簡易化FAニュース

アマダプレスシステムは、プレスマシンとレベラフィーダの操作画面、制御を一体化した順送プレス加工自動化システム「ALFAS」の販売を開始する。第1弾として、2021年9月から「SDE-1515i III+ ALFAS-03KR」を発売する。

» 2021年09月27日 07時30分 公開
[MONOist]

 アマダプレスシステムは2021年9月1日、「i III」制御を搭載したプレスマシンとレベラフィーダの操作画面、制御を一体化した順送プレス加工自動化システム「ALFAS」の販売を開始すると発表した。第1弾として、同月から「SDE-1515i III+ALFAS-03KR」を発売。価格は4000万円(税別)からで、年間12台の販売目標を掲げる。

 ALFASは、1つの操作盤に操作および制御を集約し、作業性を向上させた。運転、設定、段取りまでまとめて設定でき、製品ごとのプログラム番号による一連のデータ管理に対応する。視認性、操作性を向上するi III制御を搭載し、オペレーターによる段取り操作の簡易化や作業負担の削減、生産性の向上を支援する。

キャプション 第1弾の「SDE-1515i III+ALFAS-03KR」(クリックで拡大) 出典:アマダプレスシステム

 SDE-1515i III+ALFAS-03KRは、プレスマシンのSDE-1515i IIIとレベラフィーダのALFAS-03KRで構成され、システム全体の寸法は5200×3400×2000mmとなる。標準送り速度に加え、高速モードを新たに搭載。板幅や板厚、降伏点応力が低い材料の場合、高速モードを選択するとトップスピードが約40%上がり、生産性が向上する。

 また、ALFASは、段取り操作を「送り装置タイミング設定」によって簡易化する。試打ち時にプレスマシンの内蔵ロードモニターから検出された荷重波形によって、金型の加工開始、終了位置を自動で検出し、パイロットピン高さやワーク高さを入力することでレベラフィーダのリリース、送りスタート、送り干渉のタイミングを自動で設定できる。

 標準で「簡易アナログループ制御」を搭載し、ラインスピードとアンコイラの巻き出し速度を等しくして、コイル材が緩む「バラケ」を抑制する。これにより、ループ形成時の材料擦りキズを削減し、コイル材の途中交換も容易になる。コイル外径の入力ミスでの巻き出し異常も防止するため、上下限の光電センサーによりシステムを停止する機能も備えている。

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