今仙技術研究所とミズノは、スポーツエントリー層向けの義足用カーボン製板バネ「KATANAα」を共同開発した。初めて義足で走る人に向けて、軽量で扱いやすい製品となっている。
今仙技術研究所は2021年9月1日、スポーツエントリー層向けの義足用カーボン製板バネ「KATANAα(カタナアルファ)」を発表した。ミズノとの共同開発品で、大人用と子ども用の全5サイズを展開し、想定価格は20〜25万円(税別)。全国の義肢装具製作所を通じて、同月より販売する。
初めて義足で走る人を対象としており、軽量で扱いやすい。日常用の義足ソケットや部品を利用して使用でき、下腿義足と大腿義足の両方に対応している。
ミッドソールは、スポーツシューズのように厚みを持たせ、適度な硬さと弾力性を備えた。アウトソールは、さまざまな路面に対応するよう、滑りにくい作りになっている。この専用ソールにより、競技用のトップモデルに近いバネ特性を可能にした。
また、ケイズデザインラボが開発したスポーツレクリエーション用義足板バネアライメント計測技術により、日本の下肢切断者に適した板バネの形状を採用。さらに、スポーツ義足用板バネ選定システム「アライメントノート」により、身体情報に基づいた競技特性と板バネ選択、組み付け情報を提供する。
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