ジャパンディスプレイとカーブジェンは、微生物が増殖する様子を透過光で連続観察し、高速解析できる高速微生物増殖モニタリングシステム「SOLTIMO」を共同開発した。
ジャパンディスプレイは2024年11月20日、微生物が増殖する様子を透過光で連続観察し、高速解析できる高速微生物増殖モニタリングシステム「SOLTIMO」を発表した。カーブジェンと共同開発したもので、同年12月に発売する。
これまで微生物増殖の観察は、培養装置から固形培地を取り出して観察するため、手間が必要だった。SOLTIMOは、検体が塗抹された固形培地の透過光を大面積のTFT光センサーで観測し、リアルタイムで微生物の増殖観察やデータの自動解析、判定ができる。
装置本体を小型薄型化するためにフラットパネルディスプレイ技術を応用したことで、一般的なサイズの培養装置に同時に10台以上のSOLTIMOを設置できる。関連設備を効率よく活用できるようになり、研究開発の効率が向上される。
また、カーブジェンは、菌種の早期推定やディスク拡散法による薬剤感受性試験の自動判定機能をSOLTIMOに付加した医療機器「SOLTIMO-M」の発売を予定している。
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