STMicroelectronicsは、スマートウォッチやスポーツバンド、スマートリング、スマートグラスなど、ヘルスケアウェアラブル機器に活用できる高集積バイオセンサー「ST1VAFE3BX」を発表した。
STMicroelectronics(STマイクロ)は2024年11月14日、スマートウォッチやスポーツバンド、スマートリング、スマートグラスなど、ヘルスケアウェアラブル機器に活用できる高集積バイオセンサー「ST1VAFE3BX」を発表した。
高精度の生体電位入力回路と同社のMEMS加速器センサー、MLC(機械学習コア)を集積し、チップ内でアクティビティーを検出できる。これにより消費電力を抑えつつ、高い性能を発揮できる。
完全な垂直統合型アナログフロントエンド(vAFE)を搭載したことで、身体や精神状態を示す生体電位信号の検出を簡略化する。機器メーカーは、心電図、脳波記録、心理心電図、神経電気検査などの機能を追加できる。
装着者の動きに関する情報は、内蔵の慣性センシング用加速度センサーが収集する。測定範囲は、±2〜±16gで設定可能だ。生体電位センシングと同期され、測定信号と身体活動の関連を推論する。
また、MLCとFSM(ステートマシン)を備え、AI(人工知能)処理用の簡単な判定回路の動作をセンサー内で動作させることができる。これらの組み込みAI機能は、アクティビティー検出などを自律的に処理するため、メインのホストCPUの負荷を低減。システムの応答の高速化と消費電力の削減につながる。
既に、BM InnovationsとPisonが採用しており、アスリート向け次世代モニタリングシステムなどの新製品を開発した。他にも、手首以外の身体部位用のウェアラブル機器に適用できる。
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