タイヤ技術を応用した義足用ゴムソールを新開発、グリップと耐摩耗を両立医療機器ニュース

ブリヂストンは、パラトライアスロン選手の秦由加子氏がランパートで装着する義足用の新型ゴムソールを開発した。タイヤ開発で培ってきた計測、分析技術、パターン設計技術などを新型ゴムソールに応用している。

» 2018年05月09日 15時00分 公開
[MONOist]

 ブリヂストンは2018年4月18日、パラトライアスロン選手の秦由加子氏がランパートで装着する義足用の新型ゴムソールを開発したと発表した。

 同社は、タイヤ開発で培ってきた計測、分析技術、パターン設計技術、材料設計技術を新型ゴムソールに応用。2017年は秦氏の要望に応えてグリップを重視して開発した。シーズン終了後、2018年に練習量が増加することを踏まえて、高いグリップ性能と耐摩耗性の両立を追求することとした。

 開発を進めるにあたり、秦氏のソールが地面に接してから離れるまでの接地面にかかる力や挙動を計測・分析した。これにより、踏み込みから蹴り出しまでの接地圧分布を可視化し、秦氏の走りの特性に適したパターンデザインと材料配合設計をより科学的に推進できた。

photo 新型ゴムソールの3Dデザイン 出典:ブリヂストン
photo 新型ゴムソール(義足装着) 出典:ブリヂストン

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.