JOLEDは、同社が製造する印刷式有機ELディスプレイパネルが、台湾のASUSTeK Computer(以下、ASUS)のコンテンツクリエイター向けディスプレイ「ASUS ProArt Display OLED PA32DC」に採用されたと発表した。
JOLEDは2021年9月15日、同社が製造する印刷式有機ELディスプレイパネルが、台湾のASUSTeK Computer(以下、ASUS)のコンテンツクリエイター向けディスプレイ「ASUS ProArt Display OLED PA32DC」に採用されたと発表した。【訂正あり】
ASUS ProArt Display OLED PA32DCは、プロフェッショナルのコンテンツクリエイターが求めるHDR(High Dynamic Range)性能を満たす32インチディスプレイである。JOLEDが提供する32インチの有機ELディスプレイパネルを搭載し、画素数は3840x2160で、0.1msと高速の応答時間を実現。VESA(The Video Electronics Standards Association)が策定した有機ELディスプレイパネルを用いるHDRディスプレイの標準規格「DisplayHDR 400 TrueBlack」の要件を満たすように開発が進められた。また、より色調表現を豊かにできる10ビットカラー(RGB各色の階調が1024段階)に対応し、シネマグレードのDCI-P3色域の99%をカバーしているという。
【訂正】画素数についての表記に誤りがありましたので修正しました。
JOLEDは2021年3月から、同社独自の印刷方式の有機ELディスプレイパネルについて、10〜32型の中型パネルをブランド名「OLEDIO」で量産出荷している。用途はハイエンドモニター、医療用モニター、車載機器向けなどとしていたが、今回のASUSのコンテンツクリエイター向けディスプレイはハイエンドモニター向けでの採用になるとみられる。
なお、JOLEDは2018年6月、ASUS向けに21.6型4K高精細の印刷方式有機ELディスプレイパネルをサンプル提供したことを発表しており、このときはプロフェッショナルモニター「ASUS ProArt PQ22UC」に採用されるとしていた。
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