JOLEDはAERQと協業し、中型サイズ有機ELディスプレイを航空機の客室デジタルサイネージや座席内システムへの導入を目指すと発表した。
JOLEDは2020年12月1日、中型サイズ有機ELディスプレイの航空機客室への導入を目指し、AERQとの協業を発表した。
AERQは、LG電子とLufthansa Technikによるジョイントベンチャーで、2019年に設立された。航空会社向けに、オープンITプラットフォーム、座席内システム、客室デジタルサイネージからなる航空機客室のデジタルエコシステムを提供している。これまでに客室デジタルサイネージとして、大型有機ELディスプレイを用いたウエルカムボード、天井パネル、透明ディスプレイパーテーションを開発、提案してきた。
JOLEDは、2015年にソニーとパナソニックの有機ELディスプレイ開発部門を統合して設立。これまで、医療用モニター、プロフェッショナルモニター、車載ディスプレイ向けに、中型サイズ有機ELディスプレイの製造開発を進めてきた。印刷方式を採用した量産工場からの出荷開始を控え、次のステップとして航空機内用途への参入を図る。
航空機客室ディスプレイは、設置スペースや重量に制限があり、ユーザーが比較的近距離で一定時間閲覧する。有機ELディスプレイは、極薄、軽量で柔軟、広い視野角で高速応答とその特徴を生かすことができる。
今回の協業により、航空機業界に向けて中型有機ELディスプレイの長所をアピールすることで、機内の客室デジタルサイネージや座席内システムへの導入を目指すとしている。
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