横河電機は2021年8月31日、「OpreX Components」のラインアップとして「OpreX Multi-Sensing Remote I/O」を開発したと発表した。その第1弾製品として、アナログセンシングユニット「VZ20X」を同日から64の国や地域で発売する。
横河電機は2021年8月31日、「OpreX Components」のラインアップとして「OpreX Multi-Sensing Remote I/O」を開発したと発表した。その第1弾製品として、アナログセンシングユニット「VZ20X」を同日から64の国や地域で発売する。
「OpreX Multi-Sensing Remote I/O」は、複数のセンサーから正確にデータを収集しデジタル化し自動で上位システムに転送でき、スマートファクトリー化などデータ活用が進む製造現場からの情報収集に活用できる。また、車載電池など複雑な実証実験が必要な部品開発におけるデータ収集にも役立てられる。
「VZ20X」は、最大120チャンネルのアナログセンサーのデータを高速、高精度、高耐ノイズで同時収集できる「世界最小クラス」(横河電機)のセンシングリモートI/Oだ。高さ×幅は名刺より小さく、200g以下と軽量で、生産設備の隙間などに収めることができる。
アナログ入力を、同期精度±100マイクロ秒、測定精度±0.05%、温度±0.16℃以下、電圧±1mVと高精度で、高速1ミリ秒(0.001秒)サンプリングで測定できる。1台で8チャンネル、最大15台120チャンネルの同時測定が可能。また、直流電圧、統一信号、抵抗、熱電対(TC)、3線式/4線式測温抵抗体(RTD)を1台で測定できる。これらに対応したアナログセンサーを使うことで、例えば、電圧、温度、湿度、圧力、振動などさまざまなデータ収集を行える。
小さく軽くさまざまなデータを取得できるという特徴から、無人搬送車(AGV)や生産ライン、生産設備に簡単に設置できる。データロギングソフトウェアなどと組み合わせることで、高精度なデータ収集やモニタリングを行うことが可能だ。また横河電機の独自AI(人工知能)技術を組み合わせることで設備異常やその予兆を早期に発見でき、設備の状態に合わせて適切なタイミングでメンテナンスを行う「CBM(Condition based maintenance、状態基準保全)」を実現できる。その他、複雑な実証実験が必要な車載電池などの部品開発や、環境性能試験などでの活用も想定しているという。
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いまさら聞けない「CBM」
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