協働ロボットの“手足”との連携の動きが盛り上がりを見せています。デンマークのUniversal Robots(ユニバーサルロボット)では独自の周辺機器との連携プログラム「Universal Robot +(以下、UR+)」で、用途別のハンド(エンドエフェクタ―)との連携強化を推進し、2021年7月には新たに日東精工との連携でねじ締めユニットを追加することを発表しました。また、スイスのABBは、無人搬送車(AGV)を展開するスペインのASTI Mobile Robotics Group(以下、ASTI)を買収することを発表しました。
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協働ロボットはコロナ禍の人作業を補う手段となり得るか
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による混乱は2021年も続きそうな兆しを見せている。製造現場でも人の密集や密閉空間による作業が制限される中、これらを回避するために人作業の一部を代替する用途で期待を集めているのが協働ロボットの活用だ。2021年はコロナ禍による働き方改革も含め、製造現場での協働ロボット活用がさらに加速する見込みだ。
ABBがASTIを買収、“移動するロボット”でマスカスタマイゼーション実現へ
スイスのABBは、自律移動型ロボット(AMR)を展開するASTI Mobile Robotics Group(以下、ASTI)を買収することを発表した。ASTI買収により、ABBの持つロボティクスや自動化関連ソリューションのポートフォリオにAMRを加え、次世代のフレキシブルオートメーション実現を目指す。
ねじ締め作業を協働ロボットで自動化、日東精工がねじ締め機で「UR+」に参加へ
ねじやねじ締め機を展開する日東精工とデンマークのUniversal Robot(ユニバーサルロボット)は2021年7月15日、ユニバーサルロボットが展開する協働ロボット向けプログラム「UR+」に日東精工が参加し、ネジ締めユニット「PD400URシリーズ」を新たに発売すると発表した。
協働ロボット普及のカギは「用途別パッケージ」、2020年は“第3の道”にも期待
人口減少が加速する中、製造現場でも人手不足が深刻化している。その中で期待を集めているのがロボットの活用だ。特に協働ロボットの普及により人と同一空間を活用し新たな用途開拓が進んでいる。2020年はこれらの技術進化による普及が本格的に進む一方で、「人」との親和性をさらに高めた“第3の道”の登場に期待が集まっている。
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