三菱電機は2021年8月17日、同社の受配電システム製作所で製造している72/84kV キュービクル形ガス絶縁開閉装置において不適切な検査を実施していたことが、同年7月28日に社内調査の結果判明したと発表。
三菱電機は2021年8月17日、同社の受配電システム製作所(香川県丸亀市)で製造している72/84kV キュービクル形ガス絶縁開閉装置(C-GIS)において不適切な検査を実施していたことが、同年7月28日に社内調査の結果判明したと発表した。JEC(電気学会の電気規格調査会)規格、JEM(日本電機工業会)規格、IEC(国際電気標準会議)規格に準拠した受け入れ試験の過程を一部省略、あるいは規格と異なる要領で実施していた。
C-GISは充電部と電流を開閉する真空バルブなどの開閉器をタンク内に収納して、絶縁性の高いガスを封入した配電盤である。不適切検査が判明した製品の形式は、GX-70V、HGーVA、HG-VG、HG-VG-Aの4種類。1996年から2021年に出荷された製品が対象であり、案件数ベースでは合計863案件に上る。
判明した不適切検査の内容は以下の通り。
なお、上記は全て出荷前の製品試験である受け入れ試験において確認されたものであり、製品開発時の形式試験においては適切に実施したという。
三菱電機は本件の調査は、鉄道車両用空調装置における不適切検査の判明を受けて同社が設置した調査委員会が引き継ぎ、調査結果がまとまり次第、その原因と再発防止策を公表するとしている。
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