オンライン診療を用いた、心房細動患者の新たな診療形態を研究医療機器ニュース

オプティムは、同社のオンライン診療システムとZAIKENのホルター心電計を組み合わせ、心房細動患者の外来診療における、新たな診療形態の安全性と有用性を検討する共同研究を神戸大学医学部附属病院で開始した。

» 2021年08月10日 15時00分 公開
[MONOist]

 オプティムは2021年7月29日、同社のオンライン診療システムとZAIKENのホルター心電計を組み合わせ、心房細動患者の外来診療における、新たな診療形態の安全性と有用性を検討する共同研究を開始したと発表した。神戸大学医学部附属病院を研究の場とする。

 使用するのは、同社が開発した「オンライン診療ポケットドクター」とZAIKENのホルター心電計「duranta(デュランタ)」だ。オンライン診療ポケットドクターは、診療予約やビデオ通話によるオンライン診療、医薬品や処方箋の配送を一元管理できるスマートフォン用サービスで、患者は自宅にいながら受診できる。durantaは、小型かつ軽量のウェアラブル心電計で、最長1週間程度の連続記録に対応する。

 研究では、不整脈の代表的な治療法であるカテーテルアブレーション治療を受けて状態が安定しており、医師が非対面の診療を可能と判断した患者に対し、durantaを郵送する。durantaは胸部へ貼り付けるだけで簡単に装着可能で、患者宅から心電図をリアルタイムで病院に伝送できる。

キャプション 研究試験フローチャート(クリックで拡大) 出典:オプティム

 なお、退院後の1回目と4回目の受診は従来通り対面で実施し、2回目と3回目はオンライン診療を実施する。長時間心電図検査やリアルタイムでの心電図波形を基にしたオンライン診察と、対面による診察を組み合わせ、循環器外来での新たな診療形態の安全性と有用性を検討していく。

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