突然ですが、皆さんは「ヤマゴケ」と「スナゴケ」の違いを説明できますか? ヤマゴケは湿度の高い半日陰の場所で良く育ちますが、逆にスナゴケは日光の差し込む場所を好み、乾燥にもある程度の耐性があります。盆栽やテラリウムを趣味とする人であればご存じかもしれませんが、筆者は先日、パナソニック内の研究チーム「Aug Lab 」を取材した際に初めて知りました。
Aug Labは人間の心や感性を「拡張」する技術研究に取り組む組織です。パナソニックの技術などを中核とした作品制作に取り組んでおり、2020年度はコケでこんもり覆われた6足歩行ロボット「UMOS 」などを開発しました。ジブリ作品から飛び出てきたようなフォルムでぎこちなく歩く姿には、独特のかわいらしさがあります。
コケで覆われた6足歩行ロボットUMOS[クリックして拡大]
このUMOSをはじめ、少し変わったテーマの作品を展示しているのが、パナソニックセンター東京(東京都江東区)内にあるクリエイティブ施設「AkeruE(アケルエ)」です。子どもの理数系教育、いわゆるSTEAM教育をテーマとした展示を行っており、工作やサイエンスアートなどを体験できる科学館といった雰囲気です。担当者によると、修学旅行先として小学生が訪れることもあるそうです。
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パナソニックが“コケ”でこんもり覆われた6足歩行ロボットを作った理由
パナソニックは2021年7月6日、同社のロボティクス技術などを活用して「Aug Lab」の2020年度成果発表会を開催した。“コケ”で装飾された6足歩行ロボット「UMOS」など、動植物との共生をテーマとした作品を発表した。
人の感性や能力を拡張、パナソニックのAug Labが研究パートナー募集
パナソニックは2020年4月23日、2019年に設立した「人間の能力や感覚の拡張」をテーマとした学際的バーチャルラボ「Aug-Lab」の取り組みについて、メディア向けオンラインセミナーで紹介。1年間の活動成果を発表するとともに、さらなるオープンイノベーションを加速させるために、新たな共同研究パートナーの募集を発表した。
家電のアドオンをマイコンで自作、パナのモノづくりプロジェクトが目指す未来
パナソニックは2021年3月12〜25日にかけて、同社のデザインスタジオであるFUTURE LIFE FACTORYの活動を紹介する「DIG UP! あなたと考えるプロトタイプ展」を東急プラザ銀座で開催した。身の回りの素材や市販の電子部品を使ったモノづくりを促進する「D+IO」などのプロジェクトの成果を披露。
イノベーションは制約からの解放で生む、ソニーが捉える5分野11種類の制約とは
オンライン展示会「バーチャルTECHNO-FRONTIER2021冬」(2021年2月2〜12日)のオンライン講演にソニー 主席技監の島田啓一郎氏が登壇。「ニューノーマル時代の生活文化と顧客価値と技術革新と産業創出」をテーマとし、コロナ禍のよる生活の変化とそれに伴い重要性を増す技術について語った。本稿ではその内容を紹介する。
リコー発スタートアップに見る、新規事業の育て方とアフターコロナのモノづくり
リコー発のスタートアップであるベクノスは2020年9月16日、第1弾製品としてペン型の全天球カメラ「IQUI(イクイ)」を発表した。本稿では、ベクノスが開発した製品とともに、リコーの新規事業への取り組みとコロナ禍におけるモノづくりの在り方について紹介する。
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