科学×工作×アート=「モノづくり教育」モノづくり総合版メルマガ 編集後記

「日本科学未来館」とご一緒にいかが?

» 2021年07月08日 12時00分 公開
[池谷翼MONOist]

この記事は、2021年7月8日発行の「モノづくり総合版 メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。

 突然ですが、皆さんは「ヤマゴケ」と「スナゴケ」の違いを説明できますか? ヤマゴケは湿度の高い半日陰の場所で良く育ちますが、逆にスナゴケは日光の差し込む場所を好み、乾燥にもある程度の耐性があります。盆栽やテラリウムを趣味とする人であればご存じかもしれませんが、筆者は先日、パナソニック内の研究チーム「Aug Lab」を取材した際に初めて知りました。

 Aug Labは人間の心や感性を「拡張」する技術研究に取り組む組織です。パナソニックの技術などを中核とした作品制作に取り組んでおり、2020年度はコケでこんもり覆われた6足歩行ロボット「UMOS」などを開発しました。ジブリ作品から飛び出てきたようなフォルムでぎこちなく歩く姿には、独特のかわいらしさがあります。

コケで覆われた6足歩行ロボットUMOS[クリックして拡大]

 このUMOSをはじめ、少し変わったテーマの作品を展示しているのが、パナソニックセンター東京(東京都江東区)内にあるクリエイティブ施設「AkeruE(アケルエ)」です。子どもの理数系教育、いわゆるSTEAM教育をテーマとした展示を行っており、工作やサイエンスアートなどを体験できる科学館といった雰囲気です。担当者によると、修学旅行先として小学生が訪れることもあるそうです。

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