Adobeは、新しい3D製品ラインアップとして「Substance 3D Collection」を発表した。同コレクションは3D制作者向けのツール群で、「Substance 3D Painter」「Substance 3D Designer」「Substance 3D Sampler」「Substance 3D Stager」の4つの製品で構成される。
Adobe(アドビ)は2021年6月23日、新しい3D製品ラインアップとして「Substance 3D Collection」を発表した。
Substance 3D Collectionは3D制作者向けのツール群で、「Substance 3D Painter」「Substance 3D Designer」「Substance 3D Sampler」「Substance 3D Stager」の4つの製品で構成される。機械学習(ML:Machine Learning)を活用することで、3Dデザインプロセスの合理化、ワークフローの効率化を実現する他、カスタマイズ可能な数千点もの3Dアセットライブラリへのアクセスや、「Creative Cloud」エコシステムとのシームレスな統合を可能にするとしている。
Substance 3D Painterは、対象の3Dモデルに対してテクスチャーやマテリアルなどを付加できるテクスチャリングツールで“3D界の「Photoshop」”と呼ばれている。Photoshopで編集するのと同じように、スポット的にハンドペイントできるのが特徴。また、レイヤーを活用した編集作業やドラッグ&ドロップによるテクスチャーの適用などが可能だ。
Substance 3D Designerは、ノードベースの非破壊編集環境を備えており、テクスチャー、マテリアル、3Dモデルを一から作成して、高度にカスタマイズできるツールである。
一方、よりシンプルにマテリアル/テクスチャーを作成できるのが、Substance 3D Samplerだ。スマートフォンで撮影した写真や高解像度のスキャン画像などをベースに、高精度かつ高品質なテクスチャー/マテリアルを作成でき、フィルターなどを活用することで、全く新しいマテリアルを手早く、簡単に作り出せる。
そして、Substance 3D Stagerは、3Dモデル、マテリアル、ライティングを組み合わせて3Dシーンを構築し、バーチャルフォトの作成やレンダリングを行うためのツールである。
Substance 3D Painter/Designer/Samplerの3つに関しては、従来同社が提供してきた「Substance Painter」「Substance Designer」「Substance Alchemist」を機能強化、リブランディングしたツールとなる(Alchemistのみ、Samplerに名称変更)。また、Stagerについても「Adobe Dimension」の名称を変え、大幅な機能強化およびリブランディングしての提供となる。
Substance 3D Collectionでは、これら4つのツール群の他、9000種類のマテリアルと2000点を超える高品質3Dモデルデータを活用できる「Substance 3D Assets」にアクセス可能だ。ライブラリには、同社のコンテンツチームがアーティストの協力を得て一から制作したモデル、ライト、マテリアルなどが収録されており、自由にカスタマイズして利用できる。
その他、プライベートβとして新規に3Dモデルを作成できる次世代モデリングツール「Substance 3D Modeler」も提供する。マウスやタブレット端末を用いた正確な操作によるモデル編集機能に加え、粘土を使って手で彫刻するような、自然で有機的な感覚を再現するVRインタフェースも備える。
同社は、3D制作に必要なパワフルなツール群と3Dアセットを収録したライブラリを提供することで、初心者からプロまで、3D制作者を幅広くサポートするという。Substance 3D Collectionの各プランと提供価格は以下の通りである。
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