ルネサスのCortex-M33マイコンが最上位品種を追加、フラッシュは最大2MBに組み込み開発ニュース

ルネサス エレクトロニクスは、Arm Cortex-M33コアを搭載したマイクロコントローラー「RA6M5」シリーズ20品種を発売した。最大動作周波数は200MHzで、通信インタフェースを複数備える。

» 2021年04月14日 10時00分 公開
[MONOist]

 ルネサス エレクトロニクスは2021年3月31日、Arm Cortex-M33コアを搭載したマイクロコントローラー「RA6M5」シリーズ20品種を発売し、量産を開始した。最大動作周波数は200MHzで、同社の「RA」ファミリーでは最上位に位置付けられる。

キャプション 「RA6M5」シリーズ(クリックで拡大) 出典:ルネサス エレクトロニクス

 インタフェースとして、CAN FDやDMA(Direct Memory Access)付きイーサネットコントローラー、USBフルスピード/ハイスピードを搭載。SDHI、SCI、SSIE、SPI、HDMI-CEC、IICなど、各種シリアルインタフェースも備える。

 また、最大2MBのフラッシュメモリや512KBのSRAMを備える。SRAMの容量のうち、64KBはECC付きだ。メモリ拡張にも対応すべく、Octaメモリインタフェースを搭載している。

 消費電力はアクティブモードで107μA/MHzとなっており、スタンバイ状態からのウェイクアップタイムは30μ秒。セキュリティ面では、Arm TrustZoneテクノロジーに加えて同社独自の暗号エンジン「Secure Crypto Engine」を採用した。

 パッケージは、100ピン、144ピン、176ピンのLQFPおよび176ピンBGAを用意した。RA6M5シリーズを用いた機器の開発には、既存のRAファミリーと同じく、同社の「Flexible Software Package(FSP)」を利用できる。

 同社は今後、RA6M5シリーズとアナログ、パワー製品を組み合わせたソリューション「ウィニングコンビネーション」を順次リリースする計画だ。

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