モノづくりに関わるエンジニアリングデータを一元的に連携、使用ツール問わず:製造ITニュース
Arasは2021年3月30日(現地時間)、さまざまなエンジニアリング分野のデータをツールに依存しない形で統合し、システムモデルの定義をサポートする「Aras システム アーキテクチャ」の最新リリースを発表した。
Arasは2021年3月30日(現地時間)、さまざまなエンジニアリング分野のデータをツールに依存しない形で統合し、システムモデルの定義をサポートする「Aras システム アーキテクチャ」の最新リリースを発表した。
「Aras システムアーキテクチャ」は、機械、ソフトウェア、電子機器、シミュレーションなど、あらゆるエンジニアリング分野のデータをツールに依存しない形で統合し、システムモデルの定義をサポートするアプリケーションである。これにより、製品開発プロセスにおいて、他の要素と直接関連したデジタルスレッドの形成が可能になり、コラボレーションの改善などが可能となる。
それにより、システムモデルとその設計意図を企業全体で統一して表示することができ、「System of Systems」型設計の問題点なども迅速に把握できる。そのため、システムアーキテクチャを製品のデジタルスレッドをつなぐ中心的な役割として位置付けられる。
システムエンジニアにとっては、モデリング手法とモデルベースシステムズエンジニアリング(MBSE)ツールを自由に選択可能。システムを対象としたモデリング言語であるSysML 2.0などにも対応し、MBSEを推進する。また、RFLP(要件、機能、論理、物理)と呼ばれる要素に基づき、システムモデルの記述部分(製品の機能要素および論理要素)を捉え、要件定義や製品の物理的表現など、設計の他の側面と組み合わせて検証することができる。
SysML連携の様子。MagicDrawやその他MBSEツールによるSysML構造を統括できる 出典:Aras
製品のスマートコネクテッド化が進む中で複雑さが増し、さらにサプライチェーン全体の分野横断的なコラボレーションが必要になってきている。その中で、モノづくりそのものも複数のシステムやデータを効果的に連携させて進める必要が出てきている。「Aras システムアーキテクチャ」は、モデルの作成に使用されたツールに関係なく、関連する全ての詳細データへのトレーサビリティーを備えた、製品のシステムアーキテクチャ中心の情報を一元的に取りまとめることで、データの持つ意味を保持し、製品の機能的および論理的な要素や、要件、物理的パーツ、その他の製品データとの関係を把握できる。
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