伯鳳会グループは、関西を中心に10カ所の病院を展開する中堅の医療グループだ。救急災害医療にも注力しており、特に東京曳舟病院は、前身の白髭橋病院の時代から東京DMATやAMAT(All Japan Hospital Medical Assistance Team)と連携した活動で知られている。伯鳳会グループ 理事長の古城資久氏は「医療機能の損なわれた被災地で救命率を上げるためには、トレーラートラック型診療所およびその電源車の導入が必要と考えた。これらが全国の要所に配備されれば、特に山間部やへき地での被災現場で大きな力になるのではないか」と強調する。
東京曳舟病院 病院長であり、国内外で多数の災害医療現場に携わってきた山本保博氏は「世界の主要都市の中でも、東京、横浜を中心とする首都圏の災害リスク指数は突出して高く、Medical-ConneXのようなモビリティソリューションは災害時の医療救護所として大いに役立つだろう」と述べる。

山本保博氏は国内外でさまざまな災害医療現場に携わってきた災害医療のエキスパートだ。カメルーン火山ガス爆発災害(左)やスマトラ沖地震とインド洋津波災害(右)の現場の様子(クリックで拡大) 出典:伯鳳会グループまた、Medical-ConneXをテントと併用することで、コロナ禍における仮設医療やワクチン接種センターとしても利用可能だという。「ポストコロナで求められる感染症医療体制の1つに『仮設医療・療養施設の展開を迅速に』というのがあり、Medical-ConneXはそのために役立てられる。さらに、フェリーと複数台のMedical-ConneXを組み合わせることで病院船の役割を果たすこともできる」(山本氏)としている
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